つい忘れがちな、ありがたいこと

ピスタチオ

つい忘れがちな、ありがたいこと

懐あったかいマン「おーい」

達筆懐寒いマン「おー?どしたー?」

懐「実はなー?へへッ(ジャラ…)」

達「おっほほほw」

懐「なんでお前が笑うんw」

達「いやwえ、どしたんw」

懐「やっと軌道に乗った、てか?w」

達「あ、なんか飲む?水しかねえけど」

懐「さっき飲んだわ、死ぬほど高い酒ww」

達「ウッザwww」

懐「今日くらいイキらせてww」

達「確かに!一生分イキれww」

懐「まあ、うん、そうだな」

達「便所はあっちだよ」

懐「尿意でも 達「便意?」でもねぇよww」

達「なにモジってんの、嬢がドンピシャだった?」

懐「話進まねぇんだわww」

達「俺貸したな、金。5000兆円」

懐「ナチュラルに多次元宇宙における別次元の俺に金貸さないでくれる?

あーもうボケなし!話したい!」

達「嬉しすぎて!すまん!話は?」

懐「お前の筆を買いにきた」

達「人の唯一の生命線を札束ビンタで簒奪すんの?」

懐「お前の筆君主か!

違う、仕事の話だよ」

達「仕事…?あ」

懐「どうしても、最初の客になりたかった。

お前を推してたんだ、ずっと。

遅くなってすまん」

達「……」

懐「……」

達「トゥンク」

懐「それ口で言ってよかったんだ」

達「なんて書けばいい?」

懐「…あ!しまった!」

達「ったく…その歳で落とし物かぁ?」

懐「初仕事だぜ?」

達「だな…」

懐「うん…

お前に任せていいか?」

達「え?俺に?」

懐「ああ、お前がビッグになんのは確定だから、無理難題押し付けるバカの話にでもなろう、って」

達「これのどこが無理難題なんだよ…」

懐「わりぃな、肝心なとこで非情になれなかった。」

達「そろそろ中学卒業しようか」

懐「うるせえww」

達「あ、おい、もう行くのかよ!期限はー!?」

懐「俺とお前が生きてるまでー!」


それなり後

懐「見せろ!!!」

達「エロ本見てぇ中学生かよww」

懐「そうだよ!あ、これか!!」

達「おうおうそうだよ探偵さん」

懐「え?!うんま!!読めねぇ!」

達「上下逆だからな」

懐「先に言えよこの野郎」

達「どう?」

懐「わりぃ、読めねぇ。だが力と、なんだ、才能か。感じる。」

達「トゥンク」

懐「ここにきて天丼?」

達「初仕事だしビッグになること考慮して」

懐「おい、考慮したのは俺が先だからな」

達「ギリのギリギリ攻めた」

懐「いいね、ここにきて挑戦、熱い。」

達「いいか?6文字だ。」

懐「いやさすがに文字数くらいわかるわ」

達「親死 子死 孫死」

懐「…ん?」

達「親 懐「いや聞こえなかったんじゃない、え?」

達「ありがたい言葉」

懐「ありがたいことば…?

いや、俺ファミリー俺残して全滅してるやん。」

達「…ん?

あ!ホントだ…すまん…」

懐「あー…誤解釈系だわこれ。解釈教えて」

達「親の死を子が看取り、子の死を孫が看取る。

子の死を看取る親を見て、これじゃあいけねぇや、って思って…」

懐「…なーんだ、お前すでにビッグじゃん。

つまんねぇなぁ、少しずつ大きくなるの楽しみたかったのに。」

達「すまん」

懐「へっ、俺より金持ちになるまで許してたまるかよ」

達「俺も中学校行ってくるわ」

懐「奇遇だな、俺も卒業証書欲しくてさ

はいこれ。」

達「石?」

懐「なわけねーだろ金だよ!報酬だよ!」

達「全部田舎の母ちゃんに送ろ」

懐「ったく…欲がねえヤツだなぁお前はホント…」

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つい忘れがちな、ありがたいこと ピスタチオ @pistachio00

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