023
アオネはアヒルの玩具に狙いをつけた。引き金を引く。かなり惜しかったが外す。もう何度か狙ってみるが、なかなか当たらない。
やがて最後の一発を残すのみになった。
よく集中して引き金を引く。ポン、という小気味よい音がして、景品が落ちる。
「あいよっ、おめでとう、景品だ」
おじさんが景品を拾って手渡してくれた。それは、アヒルの玩具ではなく、その隣の玩具のピストルだった。ビービー弾がいくつか入っている。
そこまで欲しい景品でもなかったが、何か景品が手に入ると嬉しいものだ。
『玩具のピストル』を取得しました。Bの欄に『玩具のピストル』と記入してください。
その後、アオネは適当に屋台を見物し、一通り見終わったので家に帰ることにした。神社を出て、鳥居をくぐると、急に祭の音が遠くなった。ヒグラシの鳴く声が聞こえる。空は濃紺に染まっていた。歩くたびに自分の下駄の音が心地よく聞こえた。下町のぽつぽつとある灯りを見ながら家へと下り坂を下りていく。
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