第7話 モニタリング!
サービス担当者会議を終え、無事に介護保険サービスを開始できた。
そして、約1ヶ月が経過した。
ここで次の課題。「モニタリング」だ。
介護保険界隈ではモニタリングとは作成されたケアプランに沿って介護サービスを提供できているか、利用者本人やそのご家族の意向・ニーズに合っているかを定期的に確認すること、となっている。
簡単に言えば1ヶ月に最低1回は介護保険サービスを利用しているご利用者宅を訪問し、状況を確認するのだ。この訪問時に来月の利用票も確認する。
もちろんご利用者一人ひとり性格が違う。よって訪問時間もばらつきがある。そして、はじめのうちは正直何を話して良いのかすらよくわからなかった。
使っているサービスに問題はないかは最低限確認が必要。そして雑談力が求められていることが分かった。
私には圧倒的にその力が欠如していた。特に話すこともなく帰る。
これはいかんと流石に思った。そこで考えたことは聞くことだった。自分からベラベラ話す必要はない。ただ聞く。俗に言う「傾聴」。
私が働く自治体では独居高齢者が急増していた。1人で淋しそうにみえるご利用者が大半のように感じた。あくまでも私個人の感想など。ではあるが。
一見関係のない、脈略もない話しを聞いているうちに、ご利用者は安心したり、満足したりすることがあることが、何となく分かった。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます