第14話 咲希と律の脳内喧嘩文字起こし

明日、主治医に会う日。

でも、会いたくない。

人が怖い。

僕は先生に会いたくない。

でも、ルーナは会いたいみたい。

だから、ルーナの言葉を尊重しなきゃいけない。

最終的に決定するのは、僕らじゃなくてルーナだから。

でも、僕らだって僕だって尊重されて良いはずだ。

僕はここにいる。

この世界を生きてるから。

行きたくない。

行きたくない。

先生に会いたくない。

だって、会ったら先生が何かしてくれるわけじゃない。

僕は先生なんて、大っ嫌いだ。

なにもしてくれないじゃないか。

僕らにアドバイス?

ふざけるな。

僕は絶対にルーナから離れない。

僕は不安なルーナをそばでずっとずっと見てたんだ。

ルーナはずっと我慢して大人になってたんだ。

ルーナの気持ちが分かるか?

ルーナはずっと悩んでたんだ。

僕らのことをわかって欲しくて、LINEのオープンチャットにも書いたのに、誰1人分かってくれないじゃないか。

僕はひとりぼっちになりたくないよ。

僕はずっとルーナのそばにいたいよ。

統合なんてしたくないよ。

ルーナを1人だけにしたくないよ。

怖いよ。

誰か助けて。

ううああああ。


うーん。

やめようよ。こういうこと。

ルーナが困るじゃん。

ルーナだって怖いんだからさ。

あんただけじゃないよ。

律くん、いい加減にしな。

悲鳴、怒号、質問攻め。

この3つはルーナが嫌いって知ってるなら、そのひとつの悲鳴やめなよ。

律くん、私よりルーナのこと知ってるはずなのに、自分勝手だよ。

もう少し大人になりなさい。

ルーナは先生に会いたいの。

律くんは会いたくないかもしれないけど、これは決定事項だって知ってるでしょ。

行くことに意味があるってことを理解しなさい。

ゆきとくんの方が大人よ。

あなたはマイナスなところがルーナに似てるけど、マイナスすぎるよ。

もっと、生きるためになにをすべきか考えて発言してよね。

咲希は世良兄ちゃんと決めたんだから。

ルーナを大切にするって。

律くんは怖いかもしれないけど、これからは私たちが守るんだよ。

それを乱しちゃダメ。

リクオくんに怒られても知らないよ。


....ごめんなさい、律より。


別にいいよ。でも、律くんも少しでいいから考え方をポジティブさんになれるといいね。


咲希より。

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