第11話 ルーナのことを代弁する。

2023年8月13日の日曜日の0:04


お母さん、あなたは覚えてないと分かっています。


その日、あなたはルーナを傷つけた日になります。


ルーナはお母さん、あなたに分かってもらおうとした日です。


解離性障害。


その言葉に見覚えなんてないはずです。


ルーナは説明しました。


体がふわふわすると。


するとあなたはそれは薬を飲んだから、そうなるのだと。


心の中に人がいる。


それについては私もよくコラーとか言われるよ。

それと一緒。

みんな同じだから。

そう言いましたね。


最後に、何も覚えていないことを言うと。

それはコロナのせいだと言った。


全部がコロナのせいだと言った。

全否定された気分だとルーナは思った。


だけど、どんなにネットで調べても全てのことをコロナと関連づける言葉は見つからなかった。


あなたは決めつけるなと言うが、私が思うにあなたが1番決めつけていると私は思う。


ルーナは口をつぐんで何も言わないけど、私は言う。


あのさー、なに?

なんか、病名があることに問題でもあるの?

なんでも、自分の、思い通りにしたいの?

そんなの馬鹿みたい。

私たちは絶対にあんたの言いなりにはならない。

私たちは自由になる。


咲希(さき)より。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る