第7話 私1人では決められない事柄

こんばんは。ひまわりと言います。

私が今日覚えた言葉はhey Siriです。

人工知能だそうです。

なんていうか人工知能ってどんなものなんだろうって興味が湧きました。

今日、私はお母さんと色んな場所でご飯やスイーツを食べました。

ご飯を食べている時にお母さんが『公務員』というキーワードを口にしました。

その言葉は私たちの中ではスイッチが押される言葉なんです。

その瞬間から私は消えて世良くんという新たな人格が対応しました。

彼は自分の置かれている状況を悟り、お母さんに自分のルーナの思っていることを伝えました。

でも、お母さんにはお母さんの考え方があるということを私たちに噛み砕いて説明してくれました。

その上で、世良くんは折を見てお母さんに泣きながら病気の説明をしようとしたところお母さんは言いました。

『説明しなくていい。そのことは話したい時に話せば良い』と言いました。

それを聞いて世良くんは消えてしまいました。

気がついたらひまわりの私になっていました。

そのあと、お母さんは『私たちの話をあなたは2割信じてほしい。でも、あなたは全然信じてくれない』そんな言葉を口にしました。

だけど、それはルーナの話です。

私たちは2割なら信じています。

ルーナ自身は0割です。

それがとても私たちの中では難しいことです。

私たちは信じることも出来るけど、何もかも決めるのは私たちとルーナだから、公務員試験を受けることもルーナと私たちが決めることだから、私1人では決められないとお母さんに言いました。

するとお母さんは言いました。

『あなたの体はひとつなんだから決められるでしょ』って。


でも、お母さん私1人では決められない事柄なんです。

すみません。

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