14話

「僕は嬉しいんだ……」


 僕らの友情は消えない。もう不安でいる必要はないんだ。だから僕は答えないと。


「氷雨。さっきはもう少し時間が欲しいって言ったけど、ここで答えるよ。多分だけど僕は氷雨のことが好きだ。恋かと言われるとはっきりと答えられないけど、でも友情以上だと言う事は答えられる。まだこの気持ちがはっきりと分かっていないから、僕と一緒に答えを探してくれないか?」


「僕でいいなら一緒に答えを探したいです。」


 僕が差し出した手に頬を紅潮させてそっと差し出す氷雨の手を握った。


「ひゅーひゅー」


「お熱いねぇー」


 この気持ちを噛み締めていると隣から僕らの姿を見て笑う翡翠と紺がいた。


「いや、その、今のことは忘れろ!」


 2人がいるのも忘れ告白をしたことに気づき、もの凄く恥ずかしくなった。


「あーもう失敗した……」


 僕は頭を抱えて蹲った。


 このまま消えたい。


「まぁみんなハッピーエンド? になったんじゃねぇか?」


「そうだね。紺くんと付き合えたしね。」


「僕もまだチャンスがありそうだから、頑張って好きにさせて見せるよ!」


 3人は嬉しそうに笑った。そんな姿を見て僕も笑顔を作った。


「これからもみんな居られるんだな」


「当たり前だろ。ずっとみんなで助け合っていこうな!」


「じゃあ今日は沢山美味しいご飯を作ろうか!」


「そうだね、僕も手伝うよ」




 これが僕らの答えだ。例え道を間違えようとしても仲間がいるし、ずっとこの絆は切れない。これからもずっと一緒にいような!

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