第2話
子供がお母さんに本を読んでもらっている。
「お母ちゃん、それでそれで」
「ゴンたちは聖遺物を集めて宝を手にするんだよ。・・・?」
お母さんはページを捲りながら話す。があるページを見た瞬間急に声が止まった。
「どうしの?お母ちゃん」
「ん、何でもないよ・・・」
こんなこと書いてあったかな?
お母さんは困惑死た表情を見せる。
「もう、遅いから寝よっか」
「うん」
2050年 6月2日 地球 神田町
僕は日記に書き留めるのが日々の日課だ。14歳の誕生日をこの間迎えた僕
何が辛いって、それは、、、
まぁなんだあれだ、、、そう両親には嫌われ、学校ではイジメを・・・そう日記を見ながら記憶を取り戻す。
「あれぇ おかしいな」
この間能力を使った代償か、
僕は定期的に中二病的な発言をする。妄想グセが強いのだ。
やなことがあったときにはよく
「良かった僕が糞な人間で、、」
そう自己を否定することもよくある。
そんな時は決まって泣きながらノートに殴り書きをする。
毎日が不安でしょうがない、手を噛む癖もできてしまった。人との関わりもできるだけ避けたいそう思う程に。僕だって頑張ってるのに。
そう僕には目指したいことがある。と言っても些細なものだ。
僕は、とにかく優しい人になりたい・・・
それだけでいいんだ。でも、周りが怖くてそれすら出来ない。
この世界は希望に満ちている。誰しもが選ぶ権利を与えられている。
いいよね、妄想するぐらい、僕の唯一の至福の時なんだ。
今日は自分に制約を課してみた。カッコいいからという理由もあるが自身の戒めを込めて日記に書き留める。
よし、これだ!
そのノートには他者危害禁止原則と書いてある。そいつが今日僕がノートに記し、己に課した制約だ。
こんな風に僕は、毎日想像している。時々、こんな風に日記を書いている自分の惨めさに腹がたち涙が止まらないこともよくあるのだが・・・
少年はさざ波の如く心が揺れ動く心情を表すようにノートにそれを鏡写しのように投影する。いつの日かこんな性格を出せたらいいな、ノートにつづた性格が本当の自分の性格かも分からない、でも今の性格は違う、違和感しかないのだから。
よし、学校に行く準備でもするか、切り替えないと
学校は何が何でも行ききってやる。
「モードチェンジ ハァハァハァハァファーイヤ~」
と僕は、小声で言う。 明日は体育と算数とと・・・
よし、明日は頑張るぞ、早く寝よっと。僕はうつ伏せで布団を頭まで被った。
「グス、グス・・・」
翌朝 怒鳴り声が聞こえる。 「お前 また忘れたのか、家事はオマエの仕事だと何度も言ってるだろ」
そういうのは僕の父
「ごめんなさい 今やります。」
「もういい さっさと学校にいけ、顔も見たくない。」
そう言われ僕は泣きそうな顔を堪え、身支度もままならないまま家を後にする。
8:00分
僕は30分前に教室着いた。だが、僕の席が無くなっていた。
すると
「ハァ~疲れた」
という声が聞こえてきた。そういうのは
「皆何書いた今日、発表じゃん」
ピック、それを聞き僕は身震いがしてきた そっか、今日は前々回書いた将来の夢の発表日か、
「えぇとね、秘密そういうのはお楽しみなんだよ」
ヤヴァイ なんて書いたっけ 確か机に入れていたはず、僕は焦りながら教室を見渡すが無い、僕は焦って教室を飛び出そうとすると手を振り払われた
「おい、どこ行くんだよ」
振り向くとそこには|嵐山 尊(あらしやまたかし)がそこに居た。
「机が・・・」
僕がそう言うと彼と彼と一緒に居る
「宿題やってくれるて、金曜言ったよな?」
あ、そう言えば無理矢理渡されたんだった
「忘れちゃった」
僕がそう言うと
「ハァ~、お前に渡したんだぞどうしてくれんだ!」
「また、忘れたのかよ 役に立てないな!」
と詰められる
「ウ~ン、ごめん、間違えて持って帰っちゃったっていうよ」
僕は、涙を堪えて言う。
僕は喧嘩なんかしたくないし、自分をひげに扱いたくなんてない、皆を悪く思いたくなんてないでも周りの態度が僕をそうさしてくれない、そういう状況を作りだされるとそのレールを歩かなくちゃいけなくなる、本当の自分とは何だ、僕とは何だそう考えることが増える。自分を出さなくちゃと思っても周りからの印象はもう決定されている。泣きそうだ。泣いたって変わらないのは分かっている。この歳で考え過ぎだという自覚もある。だけど、考えずにはいられない。そんなことを考えてながら僕は立ち尽くしていた。
しかし、そこに松山 清見が割って入った。
「ちょ、またイジメてるの?恥ずかしくないの」
意外な人物の参戦にクラスの皆も一気に注目が向く。
「だってよやりたいていうからさ」
「そんなこと言うわけないじゃない」
松山さんの迫力に押されたのか
「チェ、机は1組の廊下だよ」
といい引き上げていた。
僕は、机を席に戻し、机の中を覗きプリントを探す。あったぁー えーと 何だこれは 中二病炸裂じゃないか。そっかこの前熱で休んだから試し書きのままだった。どうしよ、ただでさえ嫌われてるのにこんなの言ったらゲームオーバーじゃないか。
そう考えて居ると僕を後ろから突かれる
後ろを振り向くと
「リア充」
と言われた。彼は僕の幼なじみの
「僕」
そう自分のことを指差すと彼は頷き、
「羨ましかった」
そう彼に言われた。
僕は戸惑う。ちょっとしたパニックである。しばらく僕は、クラスの子と会話して来なかったから話しかけて貰えるのは嬉しかったけど、返す言葉が浮かばない彼は僕を瞬き一つせず見てくる。どうしよう。
ゴンちゃんと僕はしばらく目を見つめ合っていた。
そうこうしているうちにチャイムが鳴る。
キーンコーン カーンコーン キーンコーンカーンコーン
予令がなり終わると共に日直の
「よし、今日は前回説明した通り名前順に発表してもらうぞ」
私の夢は... どうしよ 始まっちゃった準備出来なかった。順番を待ち冷や汗を書いていると、
「僕の夢は、ありません。」
なぜだかそんなことを口走る者がいた。彼の名前は
僕が少し立ったまま黙っていると笑い声が聞こえてきた。
え~い、どうにでもなれ
僕は、拙い言葉で話を始めた
「えーと 僕は なりたい僕になりたいなんだそれは、、優しい人、に・・・」
「ふふ・・・」
隣の席の松山 清見の笑い声が聞こえた。
まぁ、笑われても仕方ない。恥ずかしながら伊織音は続けた。
「小さな優しさが持ちたいです。それで・・・」
教室が笑いで包まれる。
先生も笑っている。
「将来の夢だぞ」
「ごめんなさい、将来のことはまだ、よく分かりません」
「そうか、まぁ、ゆっくり考えておくように」
「はい次、山ノ下」
恥ずかしく過ぎて顔を隠したい。他の人の発表も頭に入らず、ただぼうっとしながら時間が過ぎるのを待った。
「みんな、いい発表者だった、その調子で頑張るように」
はは、お前何ださっきの!
嵐山くん。ええーと、その
えーと?ひどすぎんだろ。
やべ、よ!
ハッハッ。
神富、赤屍も伊織音にちょっかいを出す。
するとそこに彼が来た。
どけ、
おっ、ジョン
彼は、ジョン。僕とは正反対の体格の持ち主、このクラスのリーダ的な存在だ。
僕は彼がとても怖い。何故なら常に不敵な笑みを浮かべ、そして僕をまぁ、続きは分かるだろう。
愉快ですね。実に愉快です。伊織さん何ですさっきのは?
ジョンは目が見えなくなるくらい目を細め笑う。
その、僕はまだ夢とか無くて!
そうですか、そうですか。
うん。
伊織音君後で、屋上に来て下さい。
一瞬、目が開いた瞬間物凄い目で見ていた気がした。下も獲物を食べるような感じの滑らかな動きをしていた。
気をつけ、礼
では、また明日。
行きたくない、屋上。でも、行かないと。
ここで待つのか。
どんなことがこれから待ち受けているのだろ。
おっと、待ちましたか。
ジョン君!いや大丈夫。
そうですか。
一人?
ええ、何です不満ですか。
こっちにおいで。
私は泣くまで叩くのが趣味です。
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