第6話

最近、妹は異常なほど懐いている。


目が覚めると


「うわぁ」


部屋に妹がいて驚く


「どうしたの?お兄ちゃん?」


「いや、起きたら居てビックリしただけ前は、こう言うことなかったから」


本当にビックリしている。前の妹とはこうやって一緒に寝てたのは中学1年生までだったのに、今は記憶を失った妹に1日でこうしている。記憶を失ったから人格とか別になると思ったのに、いやむしろ別だからか?


「そうなんだ。ねぇ、お兄ちゃん?」


「何?」


「こうやって一緒にいるの嫌?」


「全然嫌じゃないんだけど」


「だけど?」


「やっぱり前の妹と少し違うから寂しい所もあるかな。」


「お兄ちゃん」


「あっいや決して今の春が悪いって訳じゃないよ、仲良いのはいいことだったし」


「ありがとうお兄ちゃん」


「うん、俺も仲良くしてくれるならその方がいいからさぁ」


妹の頭を久しぶりに撫でると、妹が手を掴んで離れないように戻してほしいって感じにしていた。

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