第2話

妹視点 (中2)


私はお兄ちゃんに償えくらいの罪を作ってしまった。

お兄ちゃんはずっとプロバレーボール選手になることを目指して小さい頃からスポーツクラブに入り頑張っていた。

そして、頑張って勉強して強い学校に入学が決まったのに、私のせいで全て無意味になってしまった。


しかもあれは本当は私がプリンを食べてことを忘れてて、お兄ちゃんにプリンを食べたと言い張ってしまった。お兄ちゃんは優しいから疑いもせず、自分が間違えて食べてしまったかもって思って謝って来たんだけど、私は止まることが出来ず、最低なすぎることをした。


お兄ちゃんが取り消しになって無く姿を見て、私はまだざまぁみろって思った。


そして、私は両親に凄く怒られて、反省して、冷静になり、何度もバレーの練習を頑張る姿を見て来たのに、それを無駄にした愚かしさ、もうその色々な感情が私を潰れそうになっていた。


でも泣くのを辞めて、私を見ていつも優しく心配する兄の顔になったあと、一番私を恨んで良い筈のお兄ちゃんは私を責める所か庇ってくれた。




そのあとも、お兄ちゃんは凄く優しかった。両親は私との関わりは最低限しかしなかったが、お兄ちゃんだけはずっと私に優しかった。


でも、私はその優しさが辛くて、思わず


「馬鹿じゃないの!!そんな態度ばっかりして、高校も行けないアホのくせに、私に近寄らないでよ」


そう言ってしまった。


でも兄は


「ごめんね。でも俺は仲良くしたいかな」


そう言ってくれた。こんな私にも


でも、

「いい加減、キモいんだよ」


私は兄に責められたかった。


分かってる、これは怒られせて、責められて罪悪感を抑えたいだけだって、

けどもう心が抑えられない、口が止まらない。


「死ね」


お願い、お兄ちゃん私を怒ってよ。見放して楽になってよ、お兄ちゃん

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