8月18日 読書感想文「プライド」

 備忘録的に、13日から15日で最終巻まで一気に読んだ『プライド』全12巻の読書感想文。マンガだけど読書感想文。


 旧ツイッターを見ていたら、マンガの宣伝が流れてきた。あの宣伝は迷惑である。クリックしたらついつい読んじゃう。そして一度クリックすると、似たようなマンガの宣伝が入るようになってマンガの広告だらけになる。


 迷惑だと思いつつ、絵が一条ゆかりさんに似ていると思った。本人だったらいいけど、最近の人だったらここまで似せなくてもいいんじゃないかと思い、確認のためにクリックしたら本人だった。一条ゆかりさんは有閑俱楽部が大好きだった。りぼんで読んで、単行本も買って読んでた。りぼんは萩岩睦美さんの小麦畑の三等星とか好きだった。

 プライドはコーラスで連載されていて、コーラスはココハナになった雑誌らしい。私が知ってるココハナはアシガールが連載されてた気がする。


 ちなみに私はなかよし(小学館)→りぼん(集英社)→週間ジャンプ(集英社)→花ゆめ(白泉社)→LaLa(白泉社)の順番で買ってた。月間のマーガレット(集英社)と週間マガジン(講談社)は借りて読んでた。今も読んでるのは花ゆめとLaLa 花ゆめは毎号読んでるけど、LaLaはふろくがニャンコ先生の時だけ。

 紙は置いておいて。


 プライドはキャンペーンしてるとかで、2巻までタダで読めた。

 そのままアプリで3巻を読むにはお金がかかる。


 けっこう前のマンガ(2010年ぐらい)だったから、図書館にあるかな? と思って調べたらあった。そこで借りて読むことにした。近くの図書館にあったから、行こうとしたら雨が降ってきた。やみ間に図書館まで行って3巻から12巻(最終巻)まで借りてきた。一気に読んでしまった。


 終わりまで読めるのはすっきりする。

 ネットのはお金を出さないと最後まで読めない。しかも続きが気になるところで課金になる。気分が悪い。マンガにお金をかけるのはそんなに抵抗はないが、アプリで課金は抵抗がある。お金は払ったのに手元に何も残らないから。


※ 以下、ネタバレを含むので、プライドを読んでない方やネタバレが嫌いな方はブラバしてください。該当する方は早くブラバ(ブラウザバック。読むのをやめて戻るを押すかバッテンをクリックしてページを消す)してください。


 常にプライドを持って明るく前向きに夢を叶えていく主人公が最後は幸せになる話。わりとスカッとする感じ。


 ただ、ライバルの女の子がいて、主人公を汚い手段で蹴落として留学の切符を手に入れる。でもライバルの子が好きなハイスペックなレコード会社副社長は主人公のことが好き。


 お互いにお互いが嫌いなはずなのになぜかいろいろな場面で遭遇する。そこへチャラい美形な男子が来て、三人で音楽を奏でると最高な音になる。主人公はその男の子が好きなんだけど、いろいろとすれ違いから副社長と婚約する。

 それは恨まれるよね。好きでもないのに取られちゃうし。


 どろどろ四角形なはずだけど、主人公が真正お嬢様で失敗から学ぶところがあるため、どこをどうしても成功の道へと進んでしまう。ある意味俺TUEEEと言えるかも。でも主人公はちゃんと努力もしている天才。


 大人の女性向けの雑誌だからなのか、ドロドロなストーリー。でもお嬢様が凛としているから、私は好感が持てた。

 読んでも読んでも続きがあるから、半ば嫌になってきたが、さすが一条ゆかりさん。続けて読める。


 ライバルな子はずるい手を使うためか、常に貧乏くじを引く。主人公だと窮地に陥っても、明るい考えをするためか、誰かが助けてくれる。

 ライバルな子は悪い考えを持って他人を陥れる方法で目的を果たそうとする。でもライバルな子が目的の物を手に入れても、主人公はそれよりももっと良い物を手に入れている。

 恨まれるだろう。


 いろいろとすっ飛ばして、少しずつ婚約者のことが好きになっていた主人公。最後は結婚3日前に、婚約者がライバルのお腹の中にいるのは自分の子だと伝えられる。それを知った主人公は婚約破棄する。しかし、好きな男の子の説得で主人公は婚約者と結婚する。結婚式日に地震が起きてライバルの子が死ぬ。


 子供は主人公が引き取り、主人公はウィーンで成功したオペラ歌手になり、みんなでたのしく子供の誕生日パーティして超ハッピーエンド。



 感想

 正しいプライドを持てば成功して幸せになれますという話。私は蘭ちゃんと史緒が結婚してくれた方がよかった。蘭ちゃん、すっごくいい子だったから。けど、そうすると蘭ちゃんはダメなヒモ男になるのかもしれない。恋愛するには蘭ちゃんで、結婚するなら神野がいいのかもしれない。ただ、神野はあんまり好きになれなかった。菊正宗清四郎くんに似てるけど、あんまりイケメンじゃないんだもの。怖いから結婚するんかい? という感じがしてたから嫌。女の幸せって、これなのか? とちょっと思った。うん。でも幸せそうだった。


 萌を殺さなくてもいいのでは? とも思ったけれど、やっぱりそれが一条ゆかりさんだと思う。実は誰か死ぬんじゃないかとドキドキしながら読んではいた。蘭ちゃんが死んじゃったら嫌だなあと思っていた。けど、萌だからまあ……。でも、それだとSRMはもう歌えない。そして歌えなくなってしまった。


 何気にウィーンでの話も好き。ウィーンでのライバルと先生のトリオはすんごく好き。悪い人がいないから。わりをくっちゃったのは同じ役を競ってケガしちゃった人だよね。


 こう考えると、なかなかな勧善懲悪な気がする。

 楽しめた。


 好きな人とは結婚しない方が幸せになれるのか?

 好きではなくても怖いくらいに愛してくれるお金持ちの方が幸せなのか。


 史緒は蘭ちゃんのことが本当に好きだったのだろうか?


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