映画全体の感想
今回は、映画全体の感想を書きたいと思います。
あ、ネタバレ大盛りです。よろしくお願いいたします。
7月18日火曜日、公開から5日遅れて見に行きました。
事前情報が一切無く、自分も忘れかけたころに旧Twitterにて明日公開ということを知りました。
もともとネタバレ無しで見たい派。ここまで来たら、ポスター以外の情報を入れず見に行きたい、という気持ちが大きくなっていました。
公開日、公式さんがUPした主題歌を見てしまい、翌日にはネットニュースでキャスト判明のタイトル。(一人ネタバレを食らいました。)
これは早く見に行かないとまずいぞ、と公開から5日遅れて見に行きました。
自分が見た日は、遅い時間にも関わらず半分ほど座席が埋まっていました。
映画が終わって聞こえてきた周りの声は「おもしろかったー!」ではなく「分かった?」「分からんw」の方が多かったと記憶しています。
自分も率直な感想としては「むっずっ」です。
物語の流れは簡潔です。
時代は戦時中。
父親の再婚により、母の故郷に疎開した眞人(主人公)は、そこで不思議な塔を見つけます。塔の中は別世界へと繋がっており、そこで暮らす住人や住鳥などと大冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
ポスターのアオサギは眞人を塔へと導く、案内人といったところでしょうか。
こう書いてしまうと非常にシンプルで、難しい箇所はありません。
が、とにかく要素が多い。
二度寝、三度寝した時の夢ように場面転換していく上、比喩表現が多分に含まれています。明記されていないこともあり、見る側の知識の偏りと量によって感じ方が大幅に変わる映画だと思います。
同時に、見る人によって感想が大きく異なる作品でもあると言えます。
分からない、もまた感想です。
後日、宮﨑駿監督が「私自身、訳が分からないところがありました。」と試写会にコメントしたと聞きました。
自分は、知るか、と思いました。(失礼)
というのも、その時にはもう自分の中で一つの結論が出ていたからです。
映画のラストで、眞人は石の積み木の欠片をこちら側へ持って帰ってきます。
自分はこれがこの映画のすべてだと思います。
「君たちはどう生きるか」を見た人は、眞人と同様に皆、一欠片持ち帰るのです。
それは人によって違う形をしているでしょう。大切に飾る人もいれば、アオサギが言ったようにすぐに忘れてしまう人もいるでしょう。
その一欠片をどう見るか、どう扱うかが問われている映画だと自分は思っています。
だからこそ、誰が何と言おうと(たとえ監督だろうと)自分が受け取った欠片がすべてだ。そう考えよう。
これが自分が出した結論でした。
>>>next 塔の中と外
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