予感

「おはようございます。」

「おはよーあやめちゃん!」


 笠原市にある県立福部高校2-5の教室。いつものようにクラスメイトに挨拶をしながら与えられた席につくあやめ。真っ先に聞こえた声は隣の席に座るあやめの中でもかなり中のいい親友の紗由さゆだ。


「ねぇねぇ、聞いてよ!今日さ、ちょっと面白い夢を見たの!」


 そう言って紗由は面白おかしな夢の内容を話してくる。あまりにも荒唐無稽な話なだけに思わずくすっと笑ってしまう。


「ね、面白いでしょ?」

「そうだね。…そういえば、私も不思議な夢を見たな…。」


 話を聞いている内に思い出した夢。紗由が見た夢と比べて面白みもないがあまりにも夢としては異質な夢。


「確かに、変な夢だね。」

「でしょ?なんであの夢を見たんだろう…。」

「それを考えたらきりがないよ?あやめちゃん。」


 でも、と一度言葉を切り、紗由は続ける。


「もしかしたら何か大きな変化が起こる前触れ的な?何かなんじゃない?」

「前触れ…か…。それって私かもりのやに?」

「どちらかかもしれないし、両方かもしれないね。」


 そんな朝の会話。紗由の言葉は軽いやり取りのはずだったが、やけに心に残った。


 そしてその言葉は、すぐに現実となった。


_________

今回も見てくださりありがとうございます!


これでプロローグは終わりです。

次回より第1章が始まります。

トリプル激務その1が終わったのでめっちゃ書きます。更新をお楽しみに。


また、この作品はカクヨムコン応募作品です。

一部例外を除き基本は読者の皆様の評価で次の選考にいくかが決まります。

よろしければフォロー、応援と共にこちらの作品を評価していただけると嬉しいです!

勿論まだプロローグなのでわからないという方もいるとは思います。そういう方は★1でも大丈夫です!むしろ1個でも付いてくれたらめちゃくちゃ喜びます。面白いにしろそうじゃないにしろ評価を付けるに値する作品と思っていただけるということなので。

何卒よろしくお願いします!


では今回はこの辺りで。

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