勇者になれたと思ったのに!?
@miyabiran
全てのはじまり。
俺の名前は立花碧。
どこにでもいる普通のサラリーマンだ。毎日仕事に行っては家に帰りつまらない人生を送っている。高校生の頃までは、それこそ少しは楽しい生活をしていた。
友達と夜中まで遊んでは寝るためだけに家に帰り、起きて学校のあとはまた遊びに行き、勉強なんかは二の次に遊び呆けて生きていた。
そんな高校生活をしていたので今人気のIT企業等には就職できず、地元の家電配送員として、日々体を酷使しながら働いていた。ただ会社の上司や同僚はみんな好い人で最初のうちは特に困ることもなく生活できていた。
そんな生活に亀裂が生じ始めたのはギャンブルにハマってから。必死に稼いだお金も給料日初日にすべて溶かしたり、友達に嘘をついてお金を借り、勝ったお金で返せるなとど浅はかな考えでギャンブルの底無し沼にはまっていた。
勿論そんな奇跡は起きず、気づいたときには借金は取り返しのつかない額まで膨れ上がっていた。心のなかでは止めたいと思いながらも自分を抑えることができず俺はどんどんギャンブルにはまっていった。
そんな生活を送っていたある日、お金をおろしに銀行に向かっている最中、俺は車に轢かれて人生終了。
薄れ行く意識の中、俺は
「ああ、次は人の役に立てるように精一杯生きたいな。」
そう思いながら、重くなる瞼に逆らえず、二度と目を開くことはないと思っていた。
そう。俺はそう思っていた。
一度は暗くなった視界に光が差し込んでくる。
「ここは.. 俺は死んだはずじゃ..」
辺りを見渡せど、なにもない真っ白な空間に俺は一人立っていた。
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