〝まさか〟の日。
右近圭一くんと、偶然会った翌日の日曜日。
「......っ、ぁの、お待たせ、しました、」
私はなぜか、
右近圭一くんと待ち合わせしていた。
理由は簡単で、右近圭一くんに、
『明日、空いてたら会えない?』と。
ど直球に誘われたからだ。
断れば良かったのに、断れなかったのは、
私が男の子に慣れてないからだと思うのに。
「......っ、やべ、ちょーかわいい、」
私を見て、
頬を染めてそう言った、右近圭一くん。
「ぅ、あの、右近くん.........?」
不思議に思って名前を呼べば。
「やっと、晃良ちゃんと話せたから。
今日は、俺、手加減する気ないからね」
フッと爽やかに笑って、そう言ってから。
──────ギュッと。
私の手を握ってきた、右近圭一くん。
こうして始まったのは、
私にとっての〝まさか〟の日になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます