第4話 録画データマジ生放送②

画面下に流れるコメント

『なんじゃこりゃ

壊れた?

壊れた?

ふーん

お前呼びに来たぜw

ピンポーン

なおった

おお

この女やばくね

まだいる

おいおい

電波悪

カメラ壊れてる

ふぁ

ん?

ん?

んんんんんん?

なにこれ

うわ

ちょちょちょ

おいおいおいおいおい

ヤバヤバヤバ

ひいいいいいいいいいいいい

しおすお

ぎゃ

またかよー

うわうわうわ

やば

いつまで

んんん

わあああああ

やばすぎ

んんん?

動いて

ミツケタ』







画面が暗くなって佐藤の声だけが流れる


「これで終わりだ。

色々言いたいことはあると思うが、今回は生配信。俺からは説明はできない。

だって、俺も今この場で初めてこの動画を見たんだから」


黒い画面を背景に、クレジットタイトルが流れ出す


「コメントは自由にしてくれ。

長くなったから、検証できるかはわからない」


前回の動画と比べて少しだけ、口調が早口になっているような気もする気のせいか


「ただ、今回の動画データは全部供養してもらう。

出席番号25番さんの勧めてくれた寺にお願いしに行こうと思う。

げほっ、げほっ」


佐藤の咳が聞こえる

実況なのだから途中で止めることもできない

仕方のないことだ


「長く、なった。

これで終わりだ。

コメント、評価等はいつも通りで。チャンネル登録もしてくれたら嬉しいと思、う。


試聴、ありがとう」


砂嵐が流れる

数秒の後、ぶつりと映像が終了した

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