2話 星とともに過ごすふたりの時間

美咲と紗夜は、星を見に来るたびに屋上で過ごす時間が増えていきました。星空を見上げながら、彼女たちはお互いの心の中を語り合うことで、深い友情を育んでいました。


「紗夜、実はね、星を見ることで心が落ち着くんだ。毎日の忙しさの中で、ここに来ると少しリフレッシュできるんだよ」


美咲は小さな笑顔を浮かべながら、自分の心の中に秘めていた想いを紗夜に打ち明けました。


「そうなんだ。確かに、ここに来ると心が洗われるような気持ちになるよね」


紗夜も少しの間沈黙し、その後に続けます。


「星を見ることで、未知なる世界を感じるんだ。宇宙は広大で、まだ見ぬ世界がたくさんある。そんな不思議な宇宙に惹かれているんだよ」


紗夜の言葉に、美咲は彼女の情熱に興味を持ちます。星と宇宙に対する紗夜の熱い想いが、美咲の心を引き寄せていくようでした。


「紗夜、本当に素敵な夢を持ってるね。私は星を見ることが好きだけど、それだけじゃ足りない気がしてたんだ」


美咲は少しだけ恥ずかしそうに笑いながら、紗夜に素直な気持ちを打ち明けます。


「それって、美咲さんも新たな何かを求めてるってことだね」


紗夜は優しく微笑んで、美咲の肩に手を置きます。


「未知なる世界に飛び込んでみるのもいいかもしれないよ。私が、そばにいてサポートするから」


紗夜の言葉に、美咲は胸の中で何かが揺れ動いているように感じます。彼女は紗夜の温かな手の感触を感じながら、ふたりで新たな世界への一歩を踏み出すことを決意します。


星降る夜の中、美咲と紗夜はお互いの心の中を語り合いながら、新たな友情の絆を深めていきました。星とともに過ごす特別な時間が、ふたりの心をより近づけていくのでした。

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