ボケばあさんに小説は書けるか

海月

001 なぜ書きたいのか 恥かいてまで

’23/8/20

カクヨム民様も一度は扱いかねたかしれない自問、なぜ書きたくなるのか。

それに自答できないまま書きだしても続けられるのか。特に小説なんかは。

気力ごと衰え、文才も疑問な婆さんに、短編はともかく中・長編って。


思うだけならさ、誰にでもできるけどさ、

日記やブログ綴った経験があるくらいでトライってさ……。



自問して自答できるほどまだボケてないなら、トライなどしない。

小説書くつもりで、恥かくのがオチだから(話にオチつけるのは至難だし)。


けど、ボケだしながらもなにかしら活字を読みたがるミイラ取りなら、

いつのまにかミイラになってたとしても不思議はないよね。

──そうなの。気づいたら、私ゃ2、3日前にもうなってた。

小話しょうわを突然思いついたからと、急ぎ公開しちまっただよ。




推敲にたっぷり時間かけたなら、無能さにじれてやめることはできたろな。

でもアッというまに結末まで思いついたから、恥さらし上等! と開き直ったのね。

どうせボケが進行したら、生き恥をさらしきりになるしかないじゃない。

だったらと天ん邪鬼気あまんじゃく婆さん、本領を発揮することにしたわけ。


灯滅とうめつせんとして光を増す】


人なら、死が間近となった肉体がつかのま好調になったりのことよね。

私が今回、唐突に小話を2作思いついたのはそんなような現象じゃないか……。

消える前の蝋燭ろうそくが一瞬明るむように、衰えてくばかりの体力・気力・知力が、燃えつきるためにいっとき、あがきだしたっていう──。


そんな命のほとばしりだとしたら、駄作だろうがなんだろうが愛しいじゃないかと、腹くくったの。産み落とした我が子がデキソコナイなら猶更なおさら、世間に隠して育てるような不憫は決してすまいと。


🔰逆しまにうみおとすさが花の雨


そんな開き直りで下記を公開した。

◆百頭女たちのたいくつ

https://kakuyomu.jp/works/16817330662142468482


そしたら翌日、これも一気に小話が出来上がった。

◆殺りに行く

https://kakuyomu.jp/works/16817330662212725984


しかしヘタレな昭和ドップリ婆さん、実はこの先もデキソコナイな子を守り育ててくのを……、ほんとはビビりまくってる。



だけど捨てられないのよ! 血肉分けた我が子だから!!

だったら何がなんでもやりとおすきゃない。


それには、枯渇しかかってるアドレナリンを絞り出さねば。

ストレスがなんだ! 脳も躰も、戦闘モードに即効変換させてやる!!




──そんな悲壮な空元気から、危ないワードも意識的に使いまくることにした。

  てな身の上アピール、駄句も添え終えたし今夜はこれくらいにしとくかね。

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