神の旋律

千晶茜

第1話 人と人との出逢い

人と人との出逢いはと別れは全て必然なのでしょうか?

それとも偶然なのでしょうか?

この宇宙には何か「仕組みとやり方」があって、それがグルグルと回転しているのでしょうか?

ときどき、そんなことを考えては、答えが見つからず、そのまま素通りしていってしまう。

そして、また、いつもの朝を迎える。


こんな日々を繰り返し、美夜(みよる)はうんざりしながらも、ひたすら耐えて、引きこもっていた。

今日まで美夜は人並み程度に様々な人々と出逢ってきた。

だが、美夜の男運は最低だった。

付き合っていた男という男が美夜の一番嫌いなタイプであった。


人は第一印象だけではわからないものである。

深く付き合えば、深く付き合った分だけ、その人間の本性が垣間見れるようになるものである。

美夜が付き合ってきた男たちは第一印象は良いのである。

誰でも付き合う前は相手に良い顔を見せたくて、猫を被るものである。

最初のうちはそれでもいいだろう。

長いこと付き合っていれば、一緒に居れば、相手も気が緩んで、どんどん本性を現してくる。


美夜はその本性を見るたびに

『どうして、私が付き合う男はこんな人たちばかりなのだろう?世の中、こんな人たちしかいないのだろうか?』と思って、

幻滅しながらも、ズルズルと長いこと付き合い、自分をボロボロにして別れるのだった・・・。

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