兄貴先生の面接

兄貴先生の話は、以前にも少し触れましたよね。


『兄貴先生のアドバイス』

https://kakuyomu.jp/works/16817330661576106833/episodes/16817330662528114535


そんな兄貴先生にも、面接練習をしていただきました。


兄貴先生は面接指導そのものよりも、私のことを心配しているようでした。


「お金、横領したら駄目だよ。

軽々しく気持ちでする人って多いから。

僕は、そんな君の話なんて聞きたくない。

そういうことで指導されるのは、高校で終わらせて。

高校出たら、守ってあげられないから。」


「多分、君のことだから、何か失敗しても受け入れてくれると思うから。

だから、君が何かやらかしてっていうのは気にしていない。

でも、それ以上に会社が”利用者が増えた”と思うことが、僕は不安かな。」


最後にこう言って、兄貴先生は教室を去っていきました。

「いい会社だといいね。

応援しているよ。」


胸がジーンとしました。

兄貴先生の前では、泣きませんでした。

でも、我慢できませんでした。

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