兄貴先生のアドバイス

あれから、製造業はやめて事務へ戻りました。


元々、興味もそこまでありませんでしたし。


探した結果、気になる企業が2つ見つかりました。


一つ目は冷蔵倉庫施設の事務。『暇かと思いきや……』というエピソードで、第2希望として出していた会社です。二つ目は介護施設の事務です。


※『暇かと思いきや……』のURLです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330661576106833/episodes/16817330661577315698


今回の企業は二つとも他府県です。


一つ目の企業へ先生が電話をしてくれたのですが、

「今年の高卒で障害者雇用は取っていない」

との回答でした。


「大阪府障がい者サポート優良企業」に登録されていたのですが残念です。


二つ目の介護施設は、電話をした時から良い印象でした。


「障害者手帳を持っている子なんですけど」

と先生が言ったところ、

「何級ですか?」

というのが、第一声だったそうです。


私が音楽部室でストレス発散にドラムを叩いていたところへ、担任が飛んできてビックリしました。


「3級の子だったら、ある程度の仕事は出来ると思います」

との回答。


ちなみに電話を掛けた進路指導部長の先生は、企業さんに

「生徒さんのそういうことは把握してあげておいてください」

と説教されたそうです(笑)。


ただ、進路指導部長の先生は

「事務でない可能性もあるよ」

とのこと。


そんなわけで土曜日に実家へ帰り、月曜日に企業見学へ行ってそのまま寮の方へ戻ります。


そのことを親に連絡した際に、障害者支援をしている父がアドバイスをしてくれたそうです。


その1つが「そもそも障害者雇用で行くのか、一般雇用で行くのか」という話だそうです。


お父さんは

「障害者雇用だと給与などの待遇が落ちてしまうし、そもそも民間で障害者雇用を探すのは難しい」

とのこと。


担任が寮の舎監の時に、そのことを話しました。

※舎監…寮での宿直の先生のこと。


担任は

「一般枠でもいいのでは」

とのこと。


でも、一長一短なんです。


障害者雇用のメリットは、自分の障害への理解が得られること。

デメリットは能力で見てくれないこと。


一般雇用のメリットは、自分のスキルや能力を最大限に活かせること。

デメリットは自分の障害者への理解が得られないこと。


私は悩んだ挙句、私の一番信頼を置いている国語教師の「兄貴先生」に相談することにしました。


兄貴先生は精神疾患を持っており、診断こそ受けてないけれどADHDグレーゾーンだそうです。


彼についての詳しい話は、別のエッセイに書く予定です。


兄貴先生は

「一度、自分の中の条件を書き出してみて、それから担任と話し合ったら?」

とアドバイスしてくれました。


そして

「”障害者雇用だから能力が発揮できない”と言われることは多いけど、結局は君と会社との相性だよ」

と言ってくれました。


でも、やっぱり

「一般はチャレンジになるね」

とのこと。


兄貴先生に

「難しいですね」

と言うと、

「そうだよ」

とさらりと返されてしまいました。


さすが、兄貴先生。

いつでも冷静沈着です。


その日、担任が進路室へ来ました。


そして、「やっぱり最初から障害について言っておいた方がいい」とのこと。


その上で他の子と同じように能力で見て、雇ってくれるところを探そうと。


今、進路指導部長の先生が大手企業で、そのようなところがあるかどうかを探してくれているそうです。


長くなってすみません。


これからも頑張ります!!




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