第101話 これが司法のやることかぁあああ!!!




…………ここは………どこだ?



そして俺は………何故椅子にくくりつけられてるんだ?


でもって何で辺りがこんなにも真っ暗なんだ?


一切光がない。



なにも見えんぞ。


そう思いつつ、俺がキョロキョロ辺りを見回していると…




ボッ





……………いきなり蝋燭に火が着いた。


そして…





「…………何してんだ?光?」




光の顔面が見えた。



………でもってここは旧寮の食堂か?


何でここに?



そう思ったのも束の間、光が話かけてきた。




「無神、告白されたって本当かい?」


「え?そう………だな。てか何でお前が知っt…


「これより!!!!被告人、無神天人の裁判を始める!!!!開廷!!!!」


「いきなり上手いこと言ってんじゃねぇ。てかてきとう過ぎんだろ」


「弁護人、前へ」


「…………もういいや好きにしろ」



そうして俺が口を開いた瞬間…



ボッ




………また蝋燭に火が着いた。


てかこれ着けてんのお嬢だな。


こんなにも無駄なことにMP使えるのはお嬢ぐらいなもんだ。





ちなみに、今のは馬鹿にした訳じゃない。


賢者は非常に少ないMP消費で魔法を使えるから言っただけだ。





………でまあ、蝋燭の光により、浪江の姿が写し出された。



「まず弁護の内容としましては、この国は一夫多妻制を採用されているので、私達も問題なく付き合えるということです」


「俺が拒否れば付き合えないぞ」


「黙れ無神。寿命を長くしたいのならな」


「黙ります」






…………………てか今こいつ何て言った?


私達も問題なく付き合える?


俺と付き合う気なの?


知らないんだけどそんな事。






そしていきなりの情報を整理しようと、俺が全力で頭を回転させていると…



ボッ






……………お嬢が現れた。





「では、言い分をどうぞ」


「………まず、言いたいことは2つありますわ」


「1つずつどうぞ」


「1つ、いつでも取りに来いと言ったにも関わらず、ここに居なかったという事」


「ふ……2つ目は?」





俺は恐れながら聞いた…



すると…




「2つ目は、あのゲームはあり得ない程難しいという事です。ゲームが得意な妹がプレイしましたが、自信を喪失なされてしまいました」


「んな事あるぅ!?」


「『私は所詮ゴミです』としか言わなくなってしまわれました」


「…………それやばくね?」


「そして5秒程で復活なされましたわ」


「それやばくね…」





もうついていけない…


何なんだよこれ?


裁判なの?



てか何でこんなにも暗いの?



「なあ裁判長、何でこんな暗いの?」


「ん?ああそれは今が午後の10時だからだね!」


「早く寝たい…」





そして俺が思わずそう呟いた瞬間…




「あら?さっきまであんなに寝ていらしたのだから、もう睡眠は必要ないのではなくて?」











………………この声は……元凶お嬢!?



そんな事よく言えたな、許さん。





そして俺は、お嬢の発言にぶちギレていると…




カンカン



「静粛に、判決を下します」






…………結果発表のお時間だ。




さあ、あんな糞みたいな弁護と訴えで、どんな判決が下るのか…


私気になります!!!!




「死刑で」



























……………え?





ガチャン、スルスルスル



…………何で浪江『跡刃到夜(せきじんとうや)』抜刀してんの?それ家宝って言ってなかった?



「タンマ、死ぬ理由が見つからない」


「死ぬ事に理由なんていらないよ」


「おい待て、良いこと言ってるようなふりして殺害を正当化するな、死ぬ」


「…………」


「黙るなぁあああ!!!!」




そして俺の首は、普通に切られるのだった。







★★★★





バサッ!!!!





「…………………夢か」



とんでもない悪夢だったな。



できるならとかじゃなく二度と見たくない。




そして俺は、そんな事を思いながら時計を見た。


すると…





「終業式始まるんですけどぉおお!?」



糞がぁああああああああああ!!!!


急げぇええええええ!!!!







そして俺は、全く休んだ気がしないお休みを乗り越えて…



終業式に向かうのだった。










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