なんとも、おどろおどろしい雰囲気で進み、怪しい器具で大ばぁばを呼ぼうとする蒼ちゃん……。
てっきり、ヤバい展開になるのかと予想してたら、ほっこり展開だったので綺麗に騙されました。
こうなると、蒼ちゃんの寂しさが強調されて、とても良かったです。
幽霊の正体見たり！　だけで終わらせないところが上手い！　と思いました。

蒼ちゃんは帰ってきてほしいって、本当に願っていたんでしょうね。最後にはちょっと仲良くなれて、ほっこりしました。
子供の頃に住んでいた田舎にはシラサギがたくさんいました。アオサギって夜にも飛ぶんですね。
田舎のねっとりした暗闇の質感が良かったです。

サギの鳴き声は、夜に聞くと怖いですよね。
ど田舎に住んでいたので、何度か聞いたことがあります。

大ばぁば、帰って来てほしかったよね……。
と思う、切ないホラーでした。

怖くて哀しくて、最後は少し優しい気持ちになれる、夏にぴったりのいい話でした。

むせかえるような夏の暑気と青い稲の匂いを感じる、どこか懐かしい納涼ホラーでした。
昔の人は強いなあ、と思います。
アオサギ、時々見るのですが奇妙な声で鳴きませんか？ドキッとしますね。