No05『夢想家のひまわり』 @kumahoooi
※講評内で作品の内容に触れております。
致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、
一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。
ご了承ください。
◇◇◇
https://kakuyomu.jp/works/16817330661275679203
動機はストレートです。
なぜお姉さんは虫取りするガキをニコニコ眺めていたのか……その謎?には冒頭で解決が示されます。まさに一行目で。
物語はその先を描きます。
「虫取りするガキをニコニコ眺めるお姉さんがいる」風景。
夢想の絵画。
その「時間」を現実のものとするために必要なものは「役割」を演じることでした。
考えてみれば「虫取りするガキ」も、それを微笑ましく見守る「お姉さん」も、ひどく人工的な風景であることは事実です。
都会で生まれ育ち、一度も田舎に行ったこともないような人であっても、つい「己の原体験である」と錯覚してしまうような理想化された郷愁。
今回、虫ガキ企画を開催したことで、この人工的な世界を題材とした作品が多数集まりました。
本企画に参加した執筆陣――あるいは本企画の作品を複数読破した読者の方々――皆さんならば、この作品に登場するガキとお姉さんが深く理解できることでしょう。
理想の「絵」を現実のものとするためには、各々が役割を演じる必要がある。
そう――かけがえのない時間を維持するためには、常に努力が必要となるのです。
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