第15話

最近は彼女が家まで来てくれる。


その度、少しだけ彼女と妹が喧嘩になるから心配になる。


「優くん、私気づいたんだ」


「何に?」


「優くんと一緒に登校出来て幸せだなって」


「・・・そ、そうだね」


むしろ今まで思ってなかったのだろうか?


俺が面白く無かったのが問題なのか?


でも、今は彼女が腕に抱きついてくれる。


「優くん、大好き」


「俺もだよ。」


とりあえず、今は大丈夫なのだろうか?

 

「優くん、これからは毎日だからね」


「う、うん。でも忙しいって言ってなかった?」


「・・・それは、もう忙しくないんだよ」


「そ、そうなんだ。良かった」

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