第3話

「優くん」


「・・・あれ、今日用事あったんじゃないの?」


「いや、それはもう終わってさ」


「そうだっんだ。あれ目赤いよ?大丈夫?」


「大丈夫、そう言う優くんこそ」


「あ、本当だ。」


「何かあったの?」


「実はさっき告白されて」


優くんはそして、隠すことなく私に話した。


私なら絶対に隠していた。本当に私とは違って真面目な人



「そんなことがあったんだ」


「うん。でも・・・し・・・」

優くんは口を閉じた。おそらく心配しないでねと言おうと思ったのだろう。でも黙った。きっと私が浮気したことに嫌味にならように気遣ってくれたのだろう。


「・・・優くん」


「何?」


「私もう絶対にしないから浮気」


「うん。しないでね」

 

何度も破った約束、これも前に言ったしその前も言った。けど優くんは真っ直ぐに私を見て、頷いてくれた。



優くん、本当にごめんね。もう今度のは嘘じゃないから、


「ねぇ、優くん」


「な・・・」


春は優の唇を奪った。


これは初めて自分から誘った。


いつもは優くんからしてくれるが、春からしたのは初である。



春は罪悪感を感じながらも、過去最高に優へのい愛情が高まっていた。




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