お盆休み3話
何かが聞こえる。ゴトゴトッ…
「…りん、しのりん、お昼」
目を開けたらお姉ちゃんがいた。最高。でもまだ眠い。
「しのりん、お昼。寝ないの、トマパス」
え?いまなんて?トマパス?なら行く。勢いよくベッドから降りて階段を下りた。テーブルの上には人数分のトマトパスタがあった。それで思い出す。
あ、父親いるんだった…。
気分は急降下。それでも悟られまいとフォークと牛乳を用意する。シノが座ってからママが言った。
「せーの、いただきます」
「いただきま〜す」
「今日も美味しそうだねぇ〜トマト美味しいねぇ」
始まった。いちいち褒めるの、凄くウザい。ワザと感が伝わるから無理。
「畑のトマトだし、時間かけたから」
「そうだったねぇ、うんうん」
心の中で合掌しといた。ママ、おつかれ。
ことちゃんはシノと同じで会話に入らず黙々と食べ進めた。会話に入ったり、新たに展開するとめんどくさいと学んだから黙る。シノは大丈夫だけど、ことちゃんは父親が近くにいると過呼吸酷かったことあるから心配した。今日は大丈夫だったみたい。
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