こんな日常がずっと続けばいいですね!
「ご主人様!今日もいい天気ですね!」
「……」
「見てください!小鳥が囀り綺麗な花々が咲き誇っています!」
「……」
「そして何よりご主人様がいらっしゃいます!なんていい日なんでしょうか!ご主人様と過ごす日常は全てが素晴らしいです!」
「……」
「掃除洗濯も終わっちゃいましたし、今日は特に用事もありません!一日中ご主人様と過ごしちゃいます!」
「……」
「わ、わぁ良いんでしょうか一日中なんて……奴隷ちゃん途中で耐え切れずに爆発四散しちゃうかもしれないです!」
「……」
「ですが大丈夫ですよ!その時は化けて出てお仕え致しますので安心してくださいね!」
「……」
「しかし肉体が透過するのは頂けませんね……家事に支障をきたします。幽霊になっても魔法は使えるんでしょうか?」
「……」
「まあその時はその時ですね!そんな事より今日一日を如何に有効に使うかですよ!」
「……」
「二人で堕落して怠惰な一日を過ごしますか?いや、こういう日こそキチッとした生活を送るべきでしょうか?それともこのままずっとお喋りするのもいいですね!」
「……」
「どこかのお店でデートするのもいいですが、外は危険が多いですからね!今日は室内にしておきましょう!」
「……」
「あぁ、こうして二人きりでお喋りしていると昔を思い出しますね!いや、寧ろ昔の方が二人きりは少なかったんですが……」
「……」
「ご主人様の周りはいつも騒がしくて賑やかで……中々楽しかったですが、ずっと二人きりで居れる今も私は好きですよ!」
「……」
「こんな日常がずっと続けばいいですね!」
「……」
「こんな日常が……」
「……」
「……」
「………」
「……」
「…………ぁん、じぇりか」
「……………………………………え?」
「……」
「ご主人様……今、な、なんて……」
「……」
「うそ……もうすぐ……もうすぐなんですね……!!」
「……」
「ハッいけません、こんな格好では!!申し訳ございません着替えの為、少しだけ!少しだけ席を外します!」
「……」
「ご主人様が……お目覚めに……!遂に……の……きが、んで……すね……」
「……」
「………」
「…………もう、辞め、てくれ……。アンジェリカ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます