ふんっ!私の、とりゃ!右ストレートが、せいっ!火を噴きますからね!

「む……むむむ?ご主人様、今日は何かいつもと顔つきが違うような気がしますね……」

「……」

「昨晩は良い夢でも見たんですか?因みに奴隷ちゃんはとぉっても良い夢を見ました!」

「……」

「そりゃあもう幸せな……聞きたいですか?聞きたそうな顔をしています!仕方ないですね、もう!」

「……」

「実はぁご主人様とぉ二人でぇ、キャーッ!やっぱりダメです!秘密です!」

「……」

「乙女の花園に踏み込もうとするとはご主人様!よこしま!ふじゅん!けしからんですたい!」

「……」

「ま、まあご主人様が?どうしてもと言うのならば?一考にすら値しないという事も?ない所ではごさいませんけれど?」

「……」

「やはりそれ相応の代価が必要ですよねぇ!世の中そう甘くないんですよ!渡る世間はオーガばかり!困った時に勇者様が手を差し伸べるなんてお話の中だけなんです!」

「……」

「ですが!私とて鬼ではありません!ええ!いいでしょう!ご主人様がしっかりと払うもん払ってくれるなら?その熱い想いに答えて、乙女の秘密を白日の下に晒すこともやぶさかではございませんとも!」

「……」

「そうですねぇ!先ずはその大きくてゴツゴツした手で奴隷ちゃんの頭を優しく撫でて耳の後ろを通りながらゆっくりと頬まで持ってきてください!」

「……」

「その後はその大きくてつぶらな瞳を真っ直ぐこちらへ向けて、動揺して後ずさる奴隷ちゃんを逃さずに腰に手を回すのです!」

「……」

「抵抗する奴隷ちゃんをグイッと引き寄せ、すかさず耳元で愛の言葉を囁いて……ぐふ、そのまま……ぐふへへへ」

「……」

「ハッ!何言わせんですか!これじゃ私がいっつもご主人様で変な妄想してるみたいじゃないですか!」

「……」

「はーやだやだ男の人って!こうやって女の子が恥じる姿で興奮するんですよね!全くもう、このど変態!」

「……」

「いいですか?そんなご主人様の趣味に付き合える女の子なんてこの奴隷ちゃんくらいなのです!他にはいません!ええ、断言しますとも!」

「……」

「ですからご主人様は奴隷ちゃんにもっとこう……色々よくして下さい!」

「……」

「分かりましたか?またとぼけた顔して……あんまり酷いと……ふんっ!私の、とりゃ!右ストレートが、せいっ!火を噴きますからね!」

「……」

「真っ直ぐ行ってぶっ飛ばしますよ!これでも凄い修行をしたんですからね!今ならあの魔王だって一捻りです!」

「……」

「ふっ……ですが、奴隷ちゃんはまだ本気ではないのですよ……?仕方ない、私の力の一部お見せしましょう」

「……」

「奴隷ちゃんが着ているこの服……実はメタルヘビィサーペントの素材を使い特注で作られていて、とんでもない重さなのですよ」

「……」

「ふふふ……気付いたようですね!そう、ただでさえ重い服を着て過ごしていた奴隷ちゃんがこの服を脱いだら……?」

「……」

「ククク……!もう遅いですよ!絶望の底に沈めぇ!………………はい、今出ますので少々お待ちください」

「……」

「来客のようなので行ってまいります!ふっ運が良かったですねご主人様!次はこうはいかないですよー!ふはははー!」

「……」


「………」

 

「…………ぁん、じ」

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