彼はまだ、日記の中で生きているー

 地の文主体の作品ですが、話の運び方が上手なため内容がしっかりと頭に入ります。

 物語は暗く、どこか哲学的でいて、平凡な日常感があります。作品を通しての『人はなぜ愚かなのか』と言う問いを考えさせられます。

 物語としてのクオリティはすごく高いです。設定や鮮やかな表現描写は圧巻です。ぜひ呼んでみてください。