ローティーンのギャルと出会った話

連喜

第1話

 女の子はかわいい子か美人がモテる。これは当たり前だ。モテる男ってのは、年齢によって変わる。子ども時代はスポーツができるやつだった気がするけど、やっぱり最強なのは顔がいいやつだと思う。大人になったら医者とかの方がモテるだろうけど、イケメンは無職でもクズでも女が放っておかない。


 俺はもともと鼻が高くて顔の作りはいいと思う。しかし、生まれた時は目が一重だった。それでもモテてはいたけれど、東京は田舎よりもライバルが多いと思ったから、進学で東京に出て来た時に二重に整形した。埋没法という、瞼の内側を医療用の細い糸で縫って留め、二重のラインを作るという方法だ。これだと、後で糸が切れてしまったりするかもしれないけど、二重切開と違ってダウンタイムが時間が短くて済むし、何となく元に戻せそうな気がした。実際は癒着してしまうようなのだが。


 俺は目を直したおかげで、イケメンだと言われるようになったし、女の方から声をかけられるようになった。目が二重になったことで、ハーフっぽいと言われるようになっていた。身長は180㎝近くあるから、大学時代はモデルをやりませんかと言われたこともあるほどだ。もちろん、そんなくだらないことはやらない。女性と違って男性モデルはギャラが安くて寿命が短いらしいことは知っていた。俺の目的は、ただ女にモテたかったということに尽きる。


 モテなくて悩んでいる人は整形が手っ取り早いと思う。顔が良ければ女が勝手に寄って来る。努力して金持ちになる必要はない。


 俺の体験談ははっきり言って自慢だ。イケメンだから、初めて会った女の子から連絡先を聞かれることもある。そういう子は大体ヤンキーかかわいくない子だから、俺から連絡はしない。ストリートでナンパはしないけど、合コンやクラブなどで知り合った子とワンナイトはよくあった。昔の話だけどクラブはねらい目だ。

 お互いストレス発散に来ているからやれる確率は高い。照明が暗いし、そんなにイケメンでなくてもチャンスはあると思う。


 しかし、俺がクラブや合コンで出会いがあったのは、相当前になる。今はそういう誘いもなくなった。ここ数年、出会い目的でやってみたのは、ゲームアプリ、カラオケアプリ、匿名通話アプリなどだ。もちろん、マッチングアプリも使うけど、より若い子と出会いたい場合は前述したようなアプリの方がおススメだ。そういう媒体で出会って、連絡先を交換して、写真を送ってもらう。もちろん、猥褻な写真ではなく普通の写真だ。顔を見てかわいい子じゃなかったら連絡するのをやめる。若ければ誰でもいいという輩が多いかもしれないけど、俺はそこまで見境がないわけではない。


 俺はそこで運よくある女の子と出会った。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る