ルシファー

堕ちるとこまで堕ちたら

何も怖くなくなるな

もうこの肉体だって要らなくなってきた

ここからは悪口ばかり

批判ばかり

だけどそれを欲してんだろ?

嘘の愛とか美しさに飽きたんだろ?


アイツらの言うことは信用ならない

心を弄んで金と時間奪うだけさ

富を得るのはアイツらばっかり

貪欲な奴らが優しい奴を踏んづける構造

それをあからさまに隠す社会

あっち側は大変かな


奴隷はお好きか?

それともペットか?

違うな、捕食するのか?


そろそろ嘘ついてるの分かってきてる

都市伝説信じる奴も大概だけど

三割くらいは当たってんだろ?

利益ばかりだなんて批判する奴らは

偏見ばっかりだけど

悪役にされるのも無視してんだろ

黙りを決め込んで有利な位置に

気持ちいいのか黙ってるの

吐きそうな顔してるけど


善人はやっぱり好きじゃない

好きになってくれって行動ばっかり

そいつに厳しくすることに怒る奴ら

善なんて誰が決めてんだよ

堕ちた俺と何が違うんだ

同じ椅子に座ってるようだが

盲目か?


ここからは何をしようが自由

悪に染まろうとも、どうなろうとも

生きるのに順応できないけど

必死なのは同じ

小馬鹿にするお前らの方が悪に染まってる

泥に塗られて笑うのは

自分自身だろ?

もっと笑えよ

面白いから


家畜が欲しいだけ?

早く死んで欲しいだけ?

俺たちはどこに行けばいい?


もう堕ちる先がない

このまま死んでいくべきか

明後日が見えないのは

ほとんど死んできているからか


生きる意味ってなに?

死にたくないのは何でだ?

奴隷貿易ばっかりか?


どこに楽園はある?

どこに舟はある?

還る場所はどこ?


堕ちるとこまで堕ちてる

何をされようがもう痛くない

辛くはないけれど

時々腹が減るな

不幸を願うことが趣味になってきて

割と楽しいものだけど

本当にそうなったら都合悪いな

ただ呪いなんてないんだろ


もうここからじゃ星なんて見えない

希望なんて全くないさ

だがこの暗黒たる情景は

シンプルに綺麗なもんだ

マダラ色だったあったよりも

ここの方が馴染んできてる


これでいいのかもしれないな

堕ちたときも爽快だったしな

もうそれはないけど

堕ちてくるやつの風にでもあたるか


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る