大学生の義姉さん達ともう遅い

激 辛

第1話

その日、義姉達は酔って帰って来た。


優「大丈夫お姉ちゃん達?」


春「あ、優じゃん、うっ」


優「大丈夫、春お姉ちゃん」


春「大丈夫じゃない運んで」


夏「私もお願いだよ。」


優「夏お姉ちゃんも」


秋「私もです。」


優「秋お姉ちゃんまで」


冬「・・・」


優「知ってる。」


お姉ちゃん達は酔って帰って来た。

本当にお酒は控えてあげないと


春「また飲むわよー!!」


夏「良いわね!」秋「飲みたいです!!」冬「・・・コク」


優「ちょっと流石に控えなよ」


春「つか優も飲みなさいよ」


優「俺未成年だから」


春「なんだ、釣れないの、」


夏「ノリ悪いぞ!」秋「そうですよ!」冬「うんうん」


普段は優しいお姉ちゃん達だか、酒が入るとこうなるからあんまり飲んで、欲しくない。



春「はぁ、もうこうなったら、優の悪口大会始まるわよー!」


優「えぇ!本人に居るのに」


夏「良いわね!」秋「私も普段は嫌ですけど、今回は優くんが悪いんですよ」冬「うんうん」


理不尽だ、未成年でお酒を飲まない正しい判断な筈なのに


優「ちょっと、お姉ちゃん達明日サークルがあるって」


春「いいの、良いの、それより一つ目、プレゼントダサいこと」


えっ


夏「私達のプレゼント、いつも誕生日にくれれるけどダサいよね」


秋「センスないです」


冬「・・・っ」


そんなふうに思われてたの?知らなかったよ。いつも笑顔で感謝してくれるし


春「ほら、見て見てなよ」


春お姉ちゃんが俺のプレゼントをSNSで送ってダサくねと姉から言って共感していた。


そんな


夏「じゃあ、次私!!ユーウーの悪いところは、料理下手くそなところ」


そうなの?いつも褒めてくれたのに


秋「うん、優くんいつまで経っても、私達がトマト系好きだと思ってますしね」


春「私達姉妹の共通な嫌いな物なのにですね」


冬「・・っうん」


知らなかったよ、みんな好きだと思って、そういえば最初に出して、作った時お姉ちゃん達がトマト好きだからって言ってたから。


秋「次、私ですね。単純に頭が少々悪いところですね」


うっ、それは否定できない。


そしたら、春お姉ちゃんが頷いた顔をして、

春「あるある、私も泣いて優に相談したけど、全然話にならなかったし」


それは知らなかった。あの日俺たちの絆が深まったと思ったのに


夏「私も、似たような経験ある!」

夏お姉ちゃんも共感する。


春お姉ちゃんがふらつきながら立って話し始める。

春「冬はパスで、次はまた私行くね」


もうだいぶ心が痛いのにまだ続ける??


春「私達に迷惑ばかりかけること」


また否定出来ない。


夏「あったよね。冤罪疑われて」


そうだよ、あの時すごくお姉ちゃん達に迷惑かけて


秋「優くんすごく毎日泣いてたましたよね」


冬「・・・うん」


春「あの時、私達大変だったよね」


あの時のことは本当に申し訳ないと思ってる。


春「いや、あの時お義母さんが土下座して頼むから、良かったよね。」


・・・何のこと?


秋「優くん、感謝した方が良いですよ。今はお義母さんは居なくてしまってますが、あの時お義母さんが居なかったら」


冬「・・・んん」


春「私達みんな最初は疑ってたからね」


夏「でも、お義母さんが必死にお願いしてくれたんだよね」


秋「そうなんですよ。でもだって、日常的に私達のことそう言う目で見てたですし」


冬「・・・んん」



春「いや、でも結果的にお義母さんの言うとおり、本当にそうじゃなくて良かったよ。」


夏「そうだよね。家族崩壊の危機だったよね」


秋「もう優くん、幾らあの時病むことが多くて大変だったとはいえ、次はあんな疑われるようなことも起こしちゃダメですからね」


冬「うんうん」


春「優聞いているの?秋の言うことは、そうやって疑われることもダメだって・・・優?」


夏「優?どうしたの?」


秋「優くん、どうしました?」


冬「・・・」




俺は部屋に走った。


春「優!!」


夏「優!!」


秋「優くん!!」


冬「優」



その日は、もう一日中泣いた。泣き続けた。

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