狂人日記
@that-52912
第1話
我輩は阿呆である。
いやあ、正確に言えばだね、狂人だよ、狂人。おれは。せんじつも、道端に向日葵や蒲公英が咲いているのを見て、おれは、ノートにこう、書いたんだ。
道端に 太陽が 爆弾が 咲いている
詩っていうのかい?まあ、そう言えるかもなあ。でもさ、おれには、ほんとうに太陽と爆弾が見えたわけさ。ははは。なんか、不安になっちまった。病院とか行ったほうがいいのかねえ?でも、世の中、高度資本主義社会でござる。つまり、欲望の集積によって、社会が回り、あなたやわたしが回る。ぐーるぐる。楽しんだもの勝ち。イカれてても楽しめば良いのであるよ。
人はおれの書いたものをさ、一応「詩」と呼んでくれるから、おれも安心して狂人のままでいられる。さっそく詩らしきものでも書こうかしら?
ビッチズ・ブリューみたいな空
と、詩の一行めを書いた。はあ?なんだそれ。国語のせんせいから、怒られるよー。いーけないんだ、イケメンだあ。ビッチズブリュー、知らんの?。ジャズの神様、マイルス・デイビスの名作だ。
狂人日記 @that-52912
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