第17話 暑さで暴動手前!!!!!
ー #錬金術部室 (保健室) #夏 #夜 #紅視点 ー
「今回集まってもらったのは緊急性の議題・・・・
夏が暑すぎて生徒たちが、いえ百合の鳥島全市民が暴動を起こしかけてます」
なんかロボットアニメでよくある両手を組んで口元を隠す某指令みたいな
雰囲気で話すスス伯爵、
ちなみに足元をバケツにたまった水につっこんで涼をとっている。
「なら空調服ってのはどうだ?」
「はぁ、紅?ここお嬢様学園ですよ?着ぶくれとか相応しくないでしょうに」
「暑さで暴動起こすお嬢様なんて聞いたことないが!!!!!」
ダメだな、伯爵もボケに回っているぐらいに脳が働いてない。
「仕方あるまい、俺の全部乗せ暑さ対策 ” フルアーマー紅モード ” を
披露させてもらう。
半袖とスカートはデフォとしてリュックは使わず手提げバッグを利用する、
背中が蒸れるからな」
「紅って結構人間臭さありますね、ロボットのはずなのに」引き気味
ー 保冷剤ジャケット ー
「俺はリエの別人格だからな、全力で手を抜けるところは抜くに限るのだ。
本題に戻るぞ伯爵、背中部分は ” 保冷剤ジャケット ” を着ている。
薄手の生地に保冷剤を入れるためのポケットがありそこに入れるだけ。
と言っても炎天下では普通に溶けるから持って2時間だがな。
お値段は3000ユーリ程度」
「溶けた後デッドウエイトじゃ?」
「筋トレになるだろ?」
伯爵の醜いお腹も重量付加トレーニングすれば凹むんじゃないか?
ー 冷感タオル ー
「次は冷感タオル、水で濡らして絞って首元に巻くだけ」
「もしかして気化熱?水が蒸発する際に熱を奪うってもの」
「正解だ伯爵。ただタオルを濡らすから服も濡れるのが欠点。
逆に利点は保冷剤と違い蒸発したらまた水をかければ涼しさは回復する。
値段は1000ユーリもあれば十分」
ー 日傘 ー
「とうとう俺も日傘女子デビューだ。
折りたたみをカバンに仕込ませておくだけで全力で楽ができる、
疑似的に日陰を作ることができるからな」
「紅って変なところで女子力ありますね」引き気味
「錬金術部というかこの学園全体が男子高校生並みの民度だと思うぞ?」
というかインフルエンサー動画見てる層なら日焼け止めは
勧められると思うがな。
ー クールリング ー
「最近首に輪っかみたいなものを付けている若者が多くなっているな?
気温28度で凍る素材が入っており首元を気化熱で冷やす。
保冷剤のような冷たさではなく、ないよりかマシ程度。
エアコンが効いている室内限定で長時間冷やしてくれるのだ。
ア〇スリングと呼ばれる本家を買うか他社が出した類似品を買うかは
各々の良心に任せる」
ー 日焼け止め ー
「ステマではないが俺はこれ
” ユリンアクア トーンアップUV ラベンダーの香り ”
紫じみた日焼け止めだが塗ると肌が若干明るくなる。
朝練で汗をかいて顔を洗った後はこれを塗ってノーメイクを誤魔化している。
ラベンダーの香りは心地いいが人によるだろうから
無香料な日焼け止めを探すのも手だな。
薬局でも売ってるし今現在のユリゾン価格なら700ユーリ以下だ」
ー 総評 ー
「後は首掛け扇風機という手段もあるが髪の毛長い生徒が多いから
除外させてもらう。
というか俺自身最近までツインテールだったからな。
ちなみに俺は全部乗せをしている。
涼しさで言えば
保冷剤ジャケット、
冷感タオル、
日傘、
クールリング、
日焼け止めの順だな」
「ちょっと待って!!!メイド喫茶の時は上4つは使ってなかったはず、
日焼け止めは知らないけれど」
「? ああ首元に冷却シート貼ってたからな。 ” 冷え〇タ ” 」
「冷〇ピタァ!!!!!!!!!!!!」
「正攻法にして原点。馬鹿正直に夏の暑さを我慢するのは愚策だ」腕組みー
「いや営業スマイルでギリギリ耐えてただけなんだけど・・まさか!!」
アオイ 「なんや、てっきり知ってるもんかと」
ニャラケル 「黙秘権を行使しました。にゃひひひひ」
キョウカ 「アヤメに教えてもらいました」
アヤメ 「暑いからな、必需品だ」
カレン 「メイド服って蒸れるから・・・・」
ハボタン 「お昼のお弁当箱に保冷剤と一緒に入れておくと
午後の授業も快適に過ごせるっす」
伯爵 「私だけかあああああああああああああああああ」
ここで他人足しか引っ張ることができない教育者共は
冷えピ〇シート禁止令を出すところだが伯爵は容認。
明日校内放送で全面使用OKと言うらしい。
地味な好感度アップだぞ?伯爵
結局伯爵財閥関連企業のテスターとして日傘が各個人に届けられた。
ただ日が経つにつれチャンバラをする生徒が増え破損報告が出だした。
恋人が日に焼けるのを恐れて
日傘で相合傘をする生徒が現れ学園内でブームに。
これ見よがしに伯爵チャンネルで相合傘をする動画を投稿し
日傘は世界中でブームとなり、
俺達に配布された分よりさらに利益を上げることとなった。
諸君らも日傘女子デビューをしてみてはいかがだろうか?
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