エミリー・ブロンテ詩集
@hasumiruka
第1話 城の森にて エミリー・ブロンテ作額田河合訳
一日は終わった、冬の日は
うつろな空に沈もうとしている
荒涼とした一日が今日もすぎさり
色褪せた光はゆっくりと死んでゆく
私を訪れる夜を星一つ照らすことはない
希望の月は私のために決して輝かない
天が私の目から光を奪おうとも嘆きはしない
神のもとに生きようなどと一度も望まなかった
生きるという苦しい仕事を通して
天の助けも天の励ましも私は求めなかった
ただありのままに私の運命を見つめ
涙一つなくそれを受け入れた
この血の通った胸を押しつぶす悲しみは
大地よりなお、はるかに重い
ならば誰が永遠の休息を怖れよう?
努力の報いがただ苦しみでしかないのに
暗く、こうした絶望の恐怖は降り注ぐ
幸せになるために生まれてきた魂たちの上にも
ましてや私は労苦の友として生まれ
耐え難い悲しみに育てられたのだ
私のためのため息はない、同情も
私の魂がこの世にとどまることを望むものもない
幼い日より私の心は死んでいた
泣くものもない、この肉体ももうこの世を去らしめよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます