第12話
「馬鹿な…ありえない!」
ケニスは呆気にとられている様子だった。
「こっちへ来い」
光春は手を引っ張られどこかに連れていかれた。
「これを持ってさっきと同じ様に魔力を流し込め」
光春は言われた通り魔力をその機会に流し込むと機械の水晶が破裂した。
「あっ!ごめんなさい壊れちゃいました…」
「いやそれはいいんだ…壊れてしまってもそれは買い直せばいい」
ケニスは光春の肩に手を乗せて真剣な顔をして話し出した。
「いいかミツハルくんその君の先程の黒炎は炎属性じゃなくて闇属性なんだ闇属性は魔王の配下しか与えられない属性なんだ、とりあえず騎士団内は私が副団長や団長に伝えておく町で魔法を使うなよ!町で使えば魔王の手先だと即刻殺されかねない…」
ケニス内心動揺しているのか肩にのっけられた手は少し震えていた。
「えっそれってかなりマズいんじゃ?」
「かなりまずいな…」
(俺の異世界イケメンライフは?…)
「まあ君に敵意が無いのは承知しているし、君1人を捕えれないほどうちの騎士団はヤワじゃないから安心してくれ」
「とりあえず今日はこれ以上魔法を使えば変な噂がたってしまう剣を教えてくれる人呼んでくるから待っててくれ」
壊れた属性測定器を持ってケニスは光春に剣を教えてくれるという人を探しに行ってしまった。
(異世界なのに魔法使えないとか…俺どうなっちゃうんだ)
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