飴玉棒付き
誤字はすてーたす
飴玉棒付きを舐める理由。
「そうだ。お前の机に棒付き飴玉グレープ味置いといたぞ。」
俺はソファに座ってるライカにそう言った。
「お!嬉しいねぇ!」
そいつはウキウキだった。
知り合って早5年。俺は気になった事を言った。
「なんでお前そんなに棒付き飴玉好きなんだ?ガキか?」
「これでもピチピチの18歳だよ!」
そう睨みつけてくる。
「そうだった。そうだった…。お前18なんだよな。その身長で。」俺もそうだけど。
「うるさいなぁ!一言余計なんだよ!」←165cm
そうグーパンしてきた。
「ぐはぁ!痛いなぁ!」
俺はおでこにデコピンをする。
「ぎゃーー!!!おでこ凹んだぁ!!!!」
「こんなので凹むわけないだろ!たく…。」
俺は少しキレたが深呼吸をする。
「とりあえず俺は今から仕事あるから!お前は飯でも作っとけ!」
「えぇ!料理やだよー!外食しようよー!!!!」
「はぁ…!?この事務所金ねぇのによ!少しは節約しなきゃならねーんだよ!もう俺行くぞ!」
「あ!待ってよ!」
俺はライカの静止を振り抜け家を出る。
がちゃん…。
私は1人になってしまった…。
「えぇ…。あいつ…!」
当たりを見渡す…。
「綺麗すぎる…。」
(何しようか…。あいつ…。仕事頑張り過ぎなんだよなぁ…。)
ソファに寝転がり考える。
(あいつ…。私が手を出すと怒るし余計な事するなって言ってくるし…。最近平和過ぎてやることも無いし…。)
私はため息を着いた。
(とりあえず…!歩くぞ!)
私は机に置いてあった箱から1個棒付き飴玉を持ち、外に出る。
(んー!やっぱり飴玉美味しいなぁー!)
そして歩いていると公園に着く。
時間はお昼頃…。子供連れの人たちが集まっている。
(平和だなぁ…。この平和を噛み締めたいなぁ…。)
この国は場所によって爪痕はあるが…。持ち直した方だ…。
「なんだー!これ!」
「主様!?」
そこに居たのはメイド服の女性と少し小さめな女性…。主と呼ばれているが如何にも威厳がない。
それにあたりの人達と比べると浮いている。
「・・・・・。いや…。そんな訳ないか…。」
戦争の時・・・。一戦交えた…。西の国の死神に似ているような…。
「ぐぅ…!」
私は頭に激痛が走った…。そしてその場を倒れる。
「おい!す…!」
「これは…!すぐにびょ…!」
――――――――
――――――
お前は戦争のために生まれてきた!悪魔だ!
ぐさ…。
お前は殺人鬼だ!
グザ…。
ざーーー…。
おい!あれは!
まさか!
あれは西の悪魔だ!逃げろ!殺されるぞ!
ぎゃーーーー!
(返り血…。地面にも血が…。)
頭が痛い…。そうだ人切らなきゃ…。
お前をコロス…。コロサナキャダメダ…。オマエ…。をコ…ロス。
オマエ…。ヨワイ。かわれ。私がまたお前のかわりに…。
やめ…!やめ…!
――――――――――
――――――
「おい!ライカ!ライカ!おい!ライカ!起きろ!」
私は…。うるさいやつの声で目を覚ます。
「あ…。」
「起きた!!!!」
すると、強く抱きついてくる。
「ちょっと痛いんだけど…。」
私の言ったことを無視して話続ける。
「お前が倒れたって聞いて飛んできた…。もうやめてくれ…。お前まで失いたくない…。」
「・・・・・。」
私は涙を堪えようとしたが…。それと真逆に涙が止まらなかった。
私は思い出した…。飴玉棒付きを好んで食べては理由を…。それはお前に渡されたから…。
「…。あんたに渡されたからよ…。」
そうあの時…。
メンタルもズタボロで殺戮マシーンになる前に…。あなたに渡された飴玉棒付き…。1歩でも…。あなたに近づきたかったから…。
私は人の目を気にせずに泣いていた。それを見たのかさらに抱きつく強さが上がる…。
飴玉棒付き 誤字はすてーたす @Status-Gozi
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