ライムカラースプラッシュ

梅林 冬実

ライムカラースプラッシュ

ライムを絞ってひと雫

瞬く間に水はそれに染まり

ライムカラーがきらめく


そっとつま先を湖上に触れさせる

体の熱がひんやりとした純に奪われる感覚は

性急なことはなく

寧ろ心地よささえ感じる


漂う清らかな香りに心奪われ

気付けば体をライムの水が囲われた

広いスクエアに身をゆだねている


ライムの水はゆらゆらと揺れていて

誘われ顔をそっと埋めてみる


両手でライムを掻き

あがるしぶきの輝きに言葉をなくす


ライムの雫がつま先から浸透して

精霊がもたらす生色が漲るのを感じる


ライムカラースプラッシュ

それはきっと

知りえる者すべての輝く季節を

彩るもの


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ライムカラースプラッシュ 梅林 冬実 @umemomosakura333

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