季節は巡る
※第22回のお題は「歩く」。10/5(土) 21~23時
「なぜ花は散るのでしょう」
そう彼は言った。
彼と出会ったのは絵画教室で、その日はスケッチをするために公園を散策していた。
私は、風に吹かれて散っていく桜を眺めながら歩いていた。
彼にそう声をかけられて、私が、さぁと首をかしげると、彼は笑顔で話し始めた。
それをきっかけに、彼と教室で会うたびに会話をしていると、私と彼はつきあうようになった。
「ママ!」
手を繋いでいた子どもが、私の手を引いた。
「なんで花は散っちゃうの?」
公園に咲いていた桜の木を指さしながら言った。
私は、思わず笑みがこぼれた。
この子は、どうやらパパ似のようだ。
(258文字)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます