暗殺×暗殺=青春
メロンパン
第壱話 暗殺スタート
暗殺者という存在は、現在でもかなり多く存在する
むしろ、暗殺の全盛期である中世ヨーロッパの頃よりも現在の暗殺者の風の方が多く、国家などは暗殺者対策を余儀なくされている
そして、最も暗殺者対策に有効とされているのが暗殺者を暗殺する存在らアサシンアサシンである
「それではこれより最終試験を始める」
今日はアサシンアサシンを育成する学校、国立みがにし高校の入学式だ
俺は2つの試験を勝ち抜き、最終試験の会場である無人島に来ている
「試験管を務める。教師のヤマシタだ。今からやってもらう。最終試験の内容を説明する」
最終試験に駒を進めた。30人の生徒がゴッツイ体つきをした山下先生の方を向いた
「今から皆にやってもらうのは、ルールやチーム等は一切存在しない、ただの殺し合いだ。残り人数が半分の15人になるまで殺し合いをやってもらう」
先生の、まだ大半が15歳の子供に殺し合いをさせると言う狂気じみた言葉に驚くものはいない
「残り人数が15人になったときまでに誰も殺せなかったものは、たとえ生き残ったとしても不合格とする」
つまり、試験に合格するには、最低でも誰か1人を殺さなければいけないと言うことだ
「武器は自由にいくつでも持ち込んで良い。理解したなら、適当に散れ」
そい試験管の山下先生は乗ってきた船に戻っていった
受験生30人はその後、適当に無人に散っていった
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
乗ってきた船の試験管室に戻った。
試験管室に戻ると山下先生に、もう1人の試験管の美人先生が話しかけた
「今年はなかなかの実力者ぞろいですね。山下先生」
無人島には大量のカメラが設置されており、船の試験管室にある大量のモニターに、リアルタイムで写し出されている
「そうですね。撃神流の鬼才、15歳にして元天才スナイパー、中がメインの時代に拳1つでここまで勝ち上がっているへ異常人、すべての種類の銃を使いこなす銃に愛された天才、ほんと異常なまでに実力者ばかりで」
ヤマシタ先生は、大量のモニターを見ながら行った
「私は銃に愛された天才の異名を持つ彼が夢想すると思うんですけど、山下先生のお気に入りは誰ですか?」
すると、山下先生は受験者名簿を開き、1人の受験生の名前を刺した
「僕は、彼かと」
「神田君?ですか、聞いた事ない名前ですね。実力者揃いの今年に無名の神田君が生き残るのは難しいと思ううんですけど」
「彼は生き残りますよ」
「その根拠は?」
すると山下先生は、大量のモニターの中から1つを見て小さな声で言った
「貴方なら、こんな試験で負けないはずです。世界最強の暗殺者である神田さんなら」
だが、山下先生の声はもう1人の美人先生には届かなかった
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
試験開始のピストルが聞こえた
俺はどうすれば良いのかわからなかったので、無人島の森の中をとりあえず走りまわった
「君、神田くんでしょ?」
5分位走ると、前方から俺の名前を呼ぶ声が聞こえた
俺の名前を呼んだ男は、坊主で背中にスナイパーライフルを背負い、腰には拳銃を2丁、手にはマシンガンを持っていた
「僕は銃に愛された天才、金塚様だ」
銃に愛された天才、すべての銃を使いこなしイギリスの世界的暗殺者を殺した超有名人だ
「どうして俺の名前を?」
「受験生の名前は全員一通り覚えているんだよ、僕は記憶力も天才級なんだ」
そういうと同時に、金塚は俺に向けてマシンガンを打ってきた
俺は左にヒョイっと飛んで木の後に隠れた
「出会い頭にマシンガン連発って、半端ねぇ〜」
俺は腰に付けていた拳銃を取ろうとした。だが、
「アレ?」
俺の右手は空をスカッとつかんだ
「はぁー?!落としたー?!」
おそらく走りまわったときに落としたのだろう
「一キロ弱の拳銃を落としたのに気がつかないって、相変わらず間抜けすぎだろ俺」
「天才の僕は、受験者全員の長所や短所全てを調べ、覚えている」
金塚はマシンガンを打ちながら大声で話しかけてきた
「名前は神田、短所は不器用で間抜け、長所なし、最終試験に残っている受験生の中で1番の雑魚が君だろ?」
「ひどい言い様だな」
俺は独り言のように小さい声でつぶやいた
「実際に君、銃を落としただろ?」
木から、俺の空のホルスターが見えたのだろう、金塚に俺が銃を持っていないことがバレてしまった
「どうしよう、この状況」
俺は小さな声でつぶやいた
ここから逃げようにも金塚スナイパーライフルを持っていた、木がたくさんあるとは言え、背中を向けながら逃げると間違いなく狙撃されるだろう。
逆に、近づこうにもマシンガンの声で少しでも近づけない
なら、1番効果的な方法であろう弾切れを待つのみだ
「弾切れを狙っているのなら無駄だよ、このマシンガンは空気砲、威力がない代わりにリロードする必要がない。天才の僕が改造した、天才の僕だけの特注品だよ」
「天才、天才うるせえなぁ」
「マシンガンの銃弾が転がってない時点で、空気砲かガス弾と見抜けないとは、情報通りの間抜けだね」
「やめろよ!結構気にしてるんだから!」
金塚は俺の言葉を無視し、マシンガンを打ちながらだんだん近づいてきた
「ほら、もう逃げられないよ、このマシンガンは威力がないとは言え、当たれば骨折させるくらいの威力はあるよ、一発でも食らえば致命傷で動けないよね?もう諦めたら?」
金塚は俺が隠れている木の5メートル位のところまで近づいて、立ち止まった
「さすがは天才、良い距離感だな」
この距離だと、頑張って金塚の下まで走っても、その間に打たれてしまう
左右に逃げようとも、この距離感なら簡単に当てられてしまう
その上、俺が隠れている気も空気砲とは言え、銃弾を受け続けている。
この木が倒れるまで、もう時間がないだろう
「なら、やるべき事はこうだろ」
俺は姿勢を低くしながら、金塚に向かって走りだした
マシンガンの弱点、それは超近距離に入られると弱いと言うことと、左右に動かすのは簡単だが、上下に動かすのはその重さから少し難しいと言うことだ
つまり、姿勢を低くすれば、ほんの一瞬だが、時間を稼ぐことができる
その一瞬のうちに、2メートル以内に距離を詰められれば、俺の勝ちと言って良いだろう
「残念」
だが、金塚は、俺が飛び出すのと、同時にマシンガンを捨てて、近づいてくる。俺の頭を蹴り飛ばした。
「こんなくだらない手段で、天才であるこの僕が倒せるわけないだろう」
俺は蹴り一撃で気を失い、その場に倒れた
気絶している俺に金塚は実弾の入っているスナイパーライフルを向けた
「天才金塚様の青春学校生活スタート!」
そういう金塚は引き金を引いた
銃弾は、俺の眉間を綺麗に貫いた
「じゃあね、凡人」
俺に背を向け金塚は歩き出した
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ほら!銃に愛された天才が、山下先生のお気に入りを圧倒しましたよ」
「まだまだ、神田くんの真骨頂がここからですよ」
山下先生は自慢げに言った
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「何?!確かに死んだはず?!」
俺は起き上がり、歩いている金塚の首を後ろから絞めた
「残念、俺を普通の人間と同じと判断した、天才様の負けだ」
金塚は、その言葉を聞くと同時に意識を失い、その場に倒れた
俺は、金塚の腰についていたホルスターの中から拳銃を取り、実弾が入っているのを確認した後、金塚の心臓を3発打ち、金塚が死んだのを確認した
「なかなかだったよ。天才様」
俺がそういうと同時に、試験終了と放送された声が聞こえたので、俺は試験開始の場所まで戻った
「これでようやく入学、待っててください俺の初恋の人…」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「嘘でしょ?」
試験管室で、金塚と俺の戦いを見ていた美人教師が言った
「神田くんの凄さがわかりましたか?」
「彼は確かに眉間を貫かれ、死んだはず…なぜ生きて…?」
「さっき神田くんの名前は聞いたことないと、貴方はおっしゃいましたね。なら、こう言えば分かるんじゃないですか」
山下先生は、わざと言葉と言葉の間を区切った
「死なない男、アンデットマン」
「まさか?!そんな?!」
「実際に彼は眉間を打たれても死ななかったじゃないですか」
「それじゃあ、本当に彼が…」
驚いている美人先生に山下先生が声をかけた
「残り人数が15人になりましたよ、余計な犠牲者が出る前に試験終了を知らせに行きましょう」
「は、はい」
その言葉を聞くと、同時に美人教師はどこか信じられないように、フラフラと試験管を出た
「アンデットマン、そして現在進行形の世界最強の暗殺者」
この日、暗殺者を暗殺する役割を持ったアサシンアサシンの育成高校に、世界最強の暗殺者の入学が決定した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます