【和風F】【中華F】『龍の文明史』よんでます。

 鷲生は次回作に龍を登場させようかな~などと考えておりますので、その史料になるような本を読んでいます。


 先日から『龍の文明史』をという本を読んでいます。

 この『龍の文明史』は編著で9人の方が書いておられます。


 第一章の安田喜憲さんの論文では、龍は元々中国大陸の北方で生まれたもので、南方では太陽・鳥・蛇が信仰されており、「蛇と龍が同一視されるようになったのは、龍が南方の稲作地帯に伝播してから」とされています(39ページ)。

 日本への伝播も、北方の龍と南方の太陽・鳥・蛇とがどうやって到来したのかという視点で読み解くべきではないのか、とのご見解です。


 第二章の荒川紘さんの論文は、単著の『龍の起源』の内容をコンパクトにまとめたもののように感じました。『龍の起源』を読もうかどうしようか迷ったら、こちらを先に読んでみられるといいかもしれません。

 メソポタミア・ギリシャ・ユダヤと壮大なスケールのお話です。


 第三章の西洋美術史がご専門だという方の論文は、和風ファンタジーを書こうとするのにあまり関係ないと思ったのですが、ついつい読んでしまいましたw


 なぜ西洋のドラゴンに翼があるかというと、大天使ミカエルが堕天使ルシファーと闘い、羽のある天使の堕落した姿としてドラゴンが示されるからなのだそうです。へえ!


 第四章の伊藤清司さんの論文では「龍を操る」「龍を飼いならす」という点で史資料をご紹介して下さってます。

 鷲生の和風ファンタジーでは龍はクライマックスシーンに姿を現すだけの登場予定ですが、ファンタジーの中には「龍を使う」というモチーフのものもありますよね。

 そのようなモチーフで何か書かれる方は目を通しておいた方がいい論文かもしれません。


 5章以降はこれからです。

 ちょっと忙しくなりますが、ちゃんと読み進められたらエエなあと思います。


 ところで。

 鷲生はカクヨムコンに2022年に書いた平安ファンタジーを出品する予定です。

 去年も出したんですが、他に出せるものがなくて(公募に出したりしているので)。

 あと、来年の大河ドラマが「光る君へ」ということで、平安ブームが来はしないかと期待しているのですw


 というわけで。本日からnoteで宣伝を始めます。


 これをお読みの皆さまも、カクヨムコンの期間中にお立ち寄りいただければ幸いです!

 URLはこちらです→

「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393


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