届け

途中で泣きながら階段を降りてくる先輩とすれ違った。気になったが、足を止めず走り続けた。ドアを開けるとそこには、驚いた顔をした海人がいた。

「どうして歌恋がここに?」

息が上がって上手く話せない。それでも

「私、、、、、、海人に話したいことがある。」

と目をしっかりと見ながら話す。

「息が凄く上がってるからジュース買ってくるよ。」

「大丈夫!私の話を聞いて!」

すると海人は、真面目な顔になった。

大きく息を吸って、一気に言い切る

「私、海人の事が好き!ずっと前から好きでした!付き合って下さい!」

と言いながら手を差し出す。

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