風詠書庫 □.104/漢詩

貧楽洞 江湖

第1集……詠於隅田川的河沿 隅田川のほとりにて詩作する

求泠去江岸  泠を求め江岸に去り


蕩漾看斜陽  蕩漾たる斜陽を看る


焰火催清爽  焰火、清爽を催し


幡然覺得涼  幡然として涼を覚得す





【 現代中国語(普通話) 読み 】


qiú líng qù jiāng'àn


dàngyàng kàn xiéyáng


yànhuǒ cuī qīngshuǎng


fānrán juéde liáng





【 解説 】

涼を求めて隅田川の花火大会へ行ってきたよ。という、ただそれだけの詩です。

一応、近体詩の基本的なルールは守っていますが、どうだろう……独学ゆえ間違っていても気付けないので、ご指摘は歓迎します。起句の挟み平は適用内ですね。自分に甘い? そこが長所です。これが許されないと、私の知能では秋が来て冬になっても仕上がりませんから。

起句の"泠"は最初は"涼"で採っていたものの冒韻していることに気付き、結句に移すまでは良かったんですが、似た字義かつ平仄の合った文字を探すのは大変な苦労でした。おかげで創作に3日を要したという。でも、自分にしては上出来じゃないかと満足しています。

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