ソ連時代の児童文学を読んでみた!

江戸川ばた散歩

1.きっかけ

 まあそーですねえ、たまたまヤフオクで懐かしいものが出てたんですよ。

 「少年少女世界の名作文学全50巻」!

 昭和40年くらいの発行物です。それが完品。ええまあ、何というか大枚はたきましたよ…… いや、50巻と思えばめっちゃ安いですから。

 ワタシの小学校の後半はそれをひたすら繰り返して読んでいたようなもんでして。

 厚くて誰も借りないから実に満喫できたもんですよ。

 ただそれでも欠巻があったり、ピンと来ないものは読んでなかったり、と今となってはなかなか不満が残るとこ。

 なのでこの際、昔疑問に思ったとこも含めて読み返そうかなと。


 「世界の名作文学」系ってのは、児童文学として書かれたものもだけど、名作をうまーく(……か? の場合もあるけど)翻訳+あらすじ中心でまとめてあるとこが良いんですよね。

 このレベルで「少年少女向け」に書いてあると、その段階で面白かったら原典(翻訳はされていてもですね)に当たろうって思えるじゃないですか。

 で、あと「どう省略されているか」に編者の主観が入るのが面白いんですよねえ。

 昔このシリーズで「若草物語」何度も繰り返し読んで、飽き足らず文庫に手を出したんだけど、「P.CとP.O」がカットされてたのを見て「?」となったんですよね。

 まあその章は一種の家族内同人活動みたいなものの話だし、姉妹が扮している作家陣のことがわからないと何のこっちゃになるんでパスしたんでしょうな。

 そういう「差」とか、「椿説弓張月」において、現地妻をどう説明したもんか、に苦心する様とかが興味深いんですよねえ。


 とはいえまあ、ここはあくまで「ソ連」のやつについて限定してみようかと。

 何故かというと。

 今昭和の時代にその界隈でもてはやされた「ソビエトの児童文学」ってのは、体制崩壊と共に何処いった状態なんですよねー。

 ただそれだけに、当時「子供にどうあって欲しかったのか」が非常によく透けてみえる。

 「若き親衛隊」なんぞ、原典のほうでスターリンの指示でより内容が過激になったくらいですしな。

 あと、スターリン時代とフルシチョフ時代ではやっぱり内容も変わってくるし、「書ける内容」も変わってくるかな、と。


 こういうのに興味出てる時に書き留めておかないと損なので。

 










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