ツンデレのデレが毎晩俺のところに来るのですが…

くろーろ( ˘•ω•˘ ).。oஇ

うそだろ!?

俺の名前は佐藤潤さとうじゅん俺の彼女、如月麻里きさらぎまりは俗に言うツンデレだ。しかもツンの割合が多いのでデレが出るとものすごく嬉しい、だがデレも薄いデレだ。俺は彼女のことが大好きだが俺だって彼女の好き成分が少しでも多いほどうれしい。嬉しい…のだが

これはどういうことだろう

「えへへ、じゅん…かっこいい」

俺は今、ベッドの上で麻里に押し倒されていた。

「大好き❤」「ダメだかっこよすぎて死ぬ」

「え、えぇ…」


***

早朝

「ねむい…ねむすぎる…」

昨晩はよく眠れなかった。当たり前だ。あの麻里が俺のベッドまで来て押し倒してきたのだ。俺は麻里が帰るまでされるがままに自分の理性と葛藤していた…!麻里が俺の家に侵入するのは簡単だなんせ家が隣だし窓から頑張ればいつも防犯意識なし窓全開で寝てる俺の家になど侵入はたやすい。だが、麻里があんなことするか?あの麻里が!わかんねぉ…偽物の可能性だってある…

そんなことを考えながら家を出る

「あ、おはよ」

「お、おぅおはよう」

俺はいつも麻里と登校している。ここは思いきって昨晩のことを聞き出すチャンスだ!

「あのさ…」

「昨日の夜何してた?11時頃かな」

「え?昨日は9時に寝たんだけど?」

バカな。やはりあれは偽物?反応を見る限り麻里は嘘をついてないと思う。

「ちょっと人に聞いといてスルー?なんの質問だったのよ」

「え?あ、いやー、昨日何時に寝たのかなぁって、やっぱ彼氏として…ね?」

我ながら酷い言い訳だ…

「え、なにそれ。そんなのあんたに気にされる筋合いはないんだけど?」

ですよねー

疑問は深まるばかりだ


***

気になることがあった時俺が真っ先にとる行動。それは、ヤッホー知恵袋だ!

ヤッホー知恵袋は質問をすると物知りな人がなんでも答えてくれるサービスだ。とりあえず…


質問者:彼女無限推し♡ さん


いつも冷たい彼女が夜になるとデレデレでどえろくて困ってます。これは何かの前兆でしょうか


回答者:匿名 さん


リア充アピ死n…げふんげふん

えーと情報が少ないので定かではありませんがそれはおそらく「急性デレ放出症」だと思われます。あなたのことが好きすぎるのにデレを放出できない。そんな感じで蓄積されたデレが一気に出て夢遊病みたいな形で表れたのでしょう。身体に害はないのでご安心ください。




なるほど?急性デレ放出症…か…

麻里…そんなに俺のことが…

そ、それはともかく!それならしょうがない!いっぱい可愛がろうじゃあないか!どっからでもかかってこいや!


***

11時頃


ごめん前言撤回、これ体が持たない。

覆い被さる形で抱きつかれて当たっちゃいけないところが色々当たって…体温がダイレクトに伝わってくる…なんで麻里の体こんな柔らかいんだよ!き、きもひぃ…♡

「じゅーん、あったかーい」「お肌スベスベー」

「なんでこんなカッコイイの…」「もう好き好き好き好き好き」

「や、やばいってええええええええ」

あ、起立した。ダメだこりゃ。

「あ、じゅんのえっち…♡」

うぎゃぁぁぁぁああああ終わったぁぁぁぁぁぁぁ

「ちょっと誰かいるの?」

か、母さん!

「た、助かった…じゃねぇ、やばい!」

俺は急いで麻里を布団に隠す。

「潤?なにしてるの」

「い、いや。なんでもないよ」

「じゅん♡好きぃ♡」

「え?今なんか」

「あははっ!スキーに行きたいなぁ!あはは!」

とりあえず母さんを出ていかせる。

「麻里…もう今日は帰ろう…」

「えぇ、やだぁまだじゅんと一緒にいるもん…」

麻里が涙目になる

こんなのダメだろぉ

俺は心を鬼にして麻里を家に返す。

母さん僕はもうこの世に未練はありません…


***

翌日

俺はある作戦を立てた…今日それを決行する

「なぁ、麻里」

「ん?なによ」

「今日…俺ん家でお泊まりしないか?」

「ばっ!はぁ?するわけないでしょ!エロガキ!」

「ふーん、麻里の中でお泊まりと言えばエロいことなんだ…ふーん、全然そのつもりじゃなかったのになー、へぇー」

「は、はぁ?全然そんなことないけど?」

「じゃあ、お泊まり決定ね、今日暗くなる前に俺ん家来てね。」

「ばか!なんで勝手に決めてんのよ」

「来なかったら泣くよ?彼氏が泣きわめいてるところみたい?」

「うわぁ、引くわ。わかったわよ。いくわよ。手だそうとしたら殺すからね」

ふぅ、多少強引だったが多分これで麻里は来るだろう


  ***

「で?何すんのよ」

「えーと、ゲームしよう」

「いいけど。私、9時には寝るわよ」

不味い。おそらく寝てしまうと急性デレ放出症がでる!これ以上、それは困るのだ(俺の身体的に)!

そして俺たちはゲームを楽しむ。

「はぁ?馬鹿なの?なんでそこ行くのよ!」

「そこでアイテム使うんじゃない!非効率だって分からないの?」

「敵来てるわよ!全くトロいわね!」

…ずっと罵倒されてる気がする

そろそろ11時だ

「うわっ!きもエイム!下手くそ!そこ行くなって!ばかっ!離れるなって言ったでしょ?そんなことも出来ないわけ?ノロマね…まぁ、そこがかっこいいんだけど」

え?今なんて?

「は?なんも言ってないけど、じゅん♡」

なんかトロ目になってるんだけど!?デレ化ってまさか寝てなくても発動するの!?

「ねぇ、よそ見してないで!ゲームに集中して!…でも私も見て…♡」

なんか葛藤してる…!完全にデレ化はしてないんだ!これはいけるぞ!

「麻里!お前襲ったら殺すって言ったよな?そんなんでいいのか!?襲われても知らんからな?あ?」

「きっしょ…でも、じゅんにならいいよ♡私の初めてあげる♡」

やばいやばいやばいもうほとんどデレ化してる!

こうなったら…!

「おら!目を覚ませ!」

強硬手段!無限こちょこちょの刑!正気に戻ってくれぇぇぇぇえ!

「あはっ!えへへへ!やめへぇ!やめっ!あっ!あんっ!あんっ!」

これあかんやつやん…だめだもっと他の方法を考え…

「うぇほ…!」

「えへへ、つかまえたじゅん♡」

あ、終わった


***

質問来てた!童貞ですか!結論違う!昨日卒業しました!俺の理性は崩壊しました!みんなすまない!でもなぁ…はぁ…俺たちは勢いに任せて初めてをしたのか…あの時の麻里に理性はないみたいだからいろいろ複雑…

というか前から歩いてきてるのは、麻里だ…

「あ、あの、おはよう昨日は…すぐ寝ちゃって覚えてない?…かな?」

「え?え?あ、ちょ、昨日!?あ、あぁ…あの、その」

麻里が顔を赤くする。まさか、昨日のこと覚えてる…?

「ごめん!昨日は、勢いに任せてやっちゃって…本当に反省してる…どうか…」

「いや、謝らないといけないのは私なの…」

「??」

「実は、昨日…私、9割9分くらい理性が残ってたの…でも…私…潤となら…いいかなって…勢いに任せたのは私の方なの…」

「え!?ほ、ほんとうなの?」

「う、うん…」

まさか、麻里が…でも知恵袋にもデレは普段から思ってることだって書いてあった…つまり麻里はちゃんと…

「いつも、僕のことを好きで好きでたまらなかった…?」

うわ、キモイ俺。失言した!間違えて俺のキモイ妄想を口に出して…

「はっはぁっ!?」

やっぱり引かれたぁぁぁ!

「……………………………………好き」

え?今なんて…

「好き!潤の事ずっううううううと愛おしくてたまらなかったのに素直になれなくて…こんなのに頼らないと好きっていえなかった…私…」

「麻里…俺も!麻里の事大好きだ!いつも好きって言っても溢れちゃうくらい好きだ!麻里が僕に好きって思う気持ちの1000倍も麻里が好きだ!でも100分の1も伝えられてない!僕もごめん!!!!!!!!!」

「…がうもん…私の方がじゅんの10000000000倍も好きだもん」

「いや、僕の方が…」

「私の方が…」

素直になった麻里も素直になれない麻里も俺は本当に好きで好きでたまらなかったんだなぁって

そう思ったら今度は…今度は俺が…

「麻里の部屋に行っちゃうかもしれないな」

「うふっ、じゅんならいいよ?ずっと大好きだからね…!」



END



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ツンデレのデレが毎晩俺のところに来るのですが… くろーろ( ˘•ω•˘ ).。oஇ @hightech81109

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