整形
ついに、この日が来た。
醜い私はもういない。今ここにいるのは、身も心も美しくなった新しい私。
吐く息でさえ美しく見える。
ああ……なんて幸せなんだろう。
これからが本当の人生の始まりなんだ。
整形後、初めて街に出た。
今日はとても良い天気だ。
私の美しさに、風は舞い踊り、大地が沸き立つ。
すれ違うものは男も女も皆振り返り、私の美しさに魅了される。
美しい私の誕生を、世界が祝福しているようだ。
喜びに浸っていると、突然便意に襲われた。
慌てて近くのトイレに駆け込む。
用を足した時、ふと思った。
『美しい私が出したうんこは、どれほど美しいのだろうか』
便器の中を確認すると、そこには醜いうんこが鎮座していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます