40、勇者パーティを追い出された器用貧乏~パーティ事情で付与術士をやっていた剣士、万能へと至る~
【作者】
都神 樹様
【あらすじ】
パーティに必須な付与術士をできる人がいなかったことから、何でもそつなくこなせるオルンが、剣士から付与術士へとコンバートすることになった。
勇者パーティに所属しているオルンはある日突然、パーティリーダーから「実力不足だからパーティを抜けてもらう」と告げられる。更に他の仲間からは「雑魚」「器用貧乏」などと罵られることに。
オルンは、身体能力も使用できる魔術も平均で、突出するものがなかった。
そんなオルンの取柄は、凡人でも努力すれば手に入れられる技術をすぐに身に付けることができること。
まさしく『器用貧乏』だ。
だからこそあらゆる知識・技術を貪り、とことん極めていった。
パーティを追い出されてから心機一転、活動を再開することに。その際、パーティ事情でやっていた付与術士から剣士へと戻った。
――付与術士だったことは決して無駄ではなかった。
勇者パーティ時代に培った知識、経験、そして開発した複数のオリジナル魔術は、オルンを常識外の強さを持つ剣士へと成長させていた。
【感想】
追放系の話なのですが、すごい面白かったです。
ざまぁ要素が全然ないのも良いなと思いました。ただ、追放されたあとの新天地で主人公が活躍する話で、追放した側も多少落ちぶれはするけど、それだけではなく、追放した側がただ嫌な奴ではなく、事情もあってという感じで、あまり追放系という感じがしません。
主人公も、追放されたけど実は強かったとか、急に覚醒したとかでなく、もともと強いし、さらにどんどん強くなっていく、だけど無双ではないと、主人公の強さあたりの設定もすごく良いです。
主人公は十分強いのですが、敵がモンスターだけでなく、教団といった裏の巨大組織と戦うことになるので、戦闘シーンは一方的なものにはならず、結構ギリギリな感じで緊迫感があって面白いです。
主人公の過去の事だったり、世界の事だったりと、謎がたくさんあるので、それはいったいどうなるのかと、謎が明かされるのがとても楽しみです。
このシーンいいなあと思えるような良いセリフも何個もあって、特に「迷ってから決断したことは、必ず後悔する」というセリフが、ものすごくいいセリフだし、なるほどなぁと思えました。
先の展開が全然読めず、これからどうなっていくのか非常に気になる作品です。
ずば抜けてここがすごいというのはあまり感じませんが、読んでいたらどんどん引き込まれて行ってしまう、全体的に面白い作品です。ぜひ読んでみてください。
【詳細情報】
ジャンル…異世界ファンタジー
更新頻度…週1
文字数…約87万文字
目安読了時間…約29時間
書籍5巻
コミック8巻
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