※なろう版の先行紹介です

【作者】

氷純様

【あらすじ】

転移十年目。

最初こそ心躍るファンタジー世界も十年は夢から覚めるのに十分な時間だった。

十年間、日本への帰還の方法を探していた主人公トール（輪鎖　透）は帰る術を見つけられず、ついに帰郷を諦める。

そんなトールの元に舞い込んだ依頼は――地球の知識を持つとある双子の護衛依頼だった。

【感想】

異世界転移の一風変わった作品、そんな感じの作品です。主人公の無双などのテンプレ要素もありながらも、作者さん独特の世界観が創られています。主人公は強いけど、最強やチートではないです。

本当に面白くて、ストーリーや世界観が良くて、興味深い、奥深いといった作品です。時々本格ファンタジーがどうだ、なろう系やラノベはそれに比べて薄っぺらいとかいう方がいて、炎上騒ぎになっていますが、この作品は、個人的には本格ファンタジーと言っても良い作品だと思います。

異世界転移だけど、異世界転移してすぐスタートではなく、10年後からというところがいいです。

落ちものやギルドの序列制度や、主人公が訪れた都市の内情、魔機獣、吸血鬼や獣人にエルフ、異世界転移はなぜ起こったのかなどの設定が詳しく作られていて面白いです。設定が作りこまれた作品が好きな人はぜひ読んでみてください。

後半に行くにつれて、この世界の謎が解き明かされていく、そんな感じで面白いです。

主人公とヒロインの双子とのやり取りも面白いです。

数多あるなろうの異世界転移・転生もの、ハイファンタジーの作品でもトップクラスの完成度で、自分が今まで読んできた作品の中でもトップクラスに面白い作品です。こんなに面白くて内容も濃いのに、文字数は30万文字ほどと、そこまで多くないのでサクサクと読むことができます。

異世界転移・転生のテンプレ物に飽きた人、面白い作品は何かないかと探している人は、ぜひこの作品を一回でも読んでみてください。

【詳細情報】

ジャンル…異世界ファンタジー

完結済み作品

文字数…約33万文字

目安読了時間…約11時間

書籍3巻（完結）

コミカライズ化

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