14、VRMMOのイベントに参加しない楽しみ方
【作者】
壬黎ハルキ様
【あらすじ】
とある大学生の青年、紅月真。
懸賞に当選したのを機に彼はVRMMOを始める。
情報はいくつか仕入れていたが、VRゲーム自体は初めてであった。
彼はプレイヤーネームを『シン』と名づけてゲーム開始。
すると早速ランダムクエストが発生!
それをクリアした報酬により、シンはユニーク称号を得る。
しかしそこにはこう書かれていた。
≪この称号を所持している場合、ゲーム内のイベントには参加できなくなる≫――と。
VRMMOはイベントに参加することが醍醐味の一つ。
故にその称号は、どう見ても莫大なデメリットでしかなかった。
オンラインゲームの先輩である妹からも、パーティを意味する『クラン』への加入は諦めたほうがいいと言われる始末。
仕方がないと開き直った真は、のんびりとソロでゲームの続きを楽しむことに決めた。
しかし程なくして、その称号の真価が発覚し、周りは驚愕する。
当の本人は全く気にすることなく、今日もマイペースにVRの世界を歩き回るのだった。
【感想】
VRMMOと言ったらイベント!っていうくらいどの作品にもイベントが出てくるのですが、この作品は主人公の称号のせいで主人公はイベントに参加できないという設定になっていて、面白いなと思いました。イベントを使わないのもそうですし、この称号をとるとイベントに参加できないというのも面白いです。
その代わりに、主人公はクエストが発生しまくるので、クエストを解決していきます。途中で、イベントを走ることに疲れたトッププレイヤーに妹も加わり、のんびりマイペースにプレイしながらクエストをこなしていきます。
このクエストが面白いです。簡単なのもあれば、運も必要になったりするものもあったり、かなりしっかりとしたストーリーになっているものもあります。このストーリーが特にすごいです。泣きそうになる切ない話や、衝撃的な真実が明かされる話など、ものすごく詳しく作られていて、本当にすごいなと思います。
掲示板回や運営サイドの話も面白いです。掲示板回は、主人公がどのような人物か、知れ渡っていないので、どんな奴なんだと話されているのが面白いです。運営サイドは、毎回主人公がクエストを発見してクリアしていくので、またあいつか!!ってなって、俺の苦労が、と嘆いているシーンは本当に面白いです。運営さんはふざけて作ったりしたものを、主人公が発見したことで大事件になったりと面白いです。運営サイドで毎回出てくる謎のチーフと、主人公の関係が明らかになったとシーンも面白かったです。皆さんもぜひ読んでみてください。
【詳細情報】
ジャンル…SF
更新頻度…毎日
文字数…約54万文字
目安読了時間…約18時間
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